【機材紹介その4】Kemper Profiler Stage
年末です
12月の忙しい時期にインフルエンザにかかったらガチしんどかった。たくおです。
前回のTokaiゴールドトップから少し間が空いてしまいました。
実は先日、冬のボーナスをはたいて念願の『Kemper Profiler Stage』をmy new gearしました。
購入から2週間くらい経ちますがめちゃくちゃいい。使ってみて感じたことをざっくり書いていこうと思います。
そもそもKemperとは?
Kemperは「プロファイリングアンプ」と呼称される機材です。独自のプロファイリング機能を使ってアンプと接続すれば、実機とそっくりなアンプサウンドをKemper本体に取り込むことが出来るんです。
そもそも本体に内蔵された数百種類のアンプがあるほか、「Rig Exchange」というソフトを使えば、世界中のKemperユーザーがプロファイリングしたアンプサウンドをダウンロードできる夢のような機材です。
まぁ機能は語り尽くされてると思うので、さっそく感想に移りましょう。
良かったこと
大量のアンプサウンドを楽しめる
Kemperの最大のメリットその1です。先程の「Rig Exchange」にはこの記事執筆時で2万超のサウンド(KemperではRigと呼びます)が公開されています。
プロファイリング元のアンプもまさに多種多様で、50年代のヴィンテージアンプからモダンハイゲインまで、古今東西のサウンドが揃っています。
それを無料で使い放題なわけですから本当に夢みたいですよね。例えば1曲の中で、「クリーンはブラックフェイス期のTwin Reverbを、歪みは60年代のPlexiマーシャルを使う」なんていう、実機で揃えたらいくらになるんだみたいなこともKemper1台で出来るわけです。
また、ガチプロがプロファイリングし、実際に現場で使っている高品質な有料Rigもあったりして、私もいくつか使用しています。無料公開されているものも含めたら、確実に自分のお気に入りのサウンドが見つかると思います。
とにかく音質がいい
最大のメリットその2。内部のアルゴリズムとかは分かりませんが、とにかくサウンドの再現性が高すぎます。YouTubeに実機アンプとの聴き比べ動画がありますが、マジであのまんまの衝撃です。
歪み感、ピッキングニュアンス、ボリュームへの追従性、どれをとってもそのリアル感がすごい。これはプロも使うわけです。
私は以前LINE6のPOD GOを使っていましたが、そちらは色んなパラメータをいじくり倒し、さらにIRを通して使っていました。対してKemperでは、気に入ったRigをダウンロードしたらほぼそのままの音で使っています。「ちょっとローが出過ぎてるからBassを削るか」くらいの調整で済むくらいクオリティが高い。もちろんPOD GOも私にとってはもったいない機材でしたが、Kemperは正直それを軽く超えてきます。
内臓エフェクターも優秀
Kemperはメーカーもユーザーも「アンプ」として捉えているところがあり、一昔前は「エフェクターが貧弱」と言われていたのをよく目にしました。
私も購入前はそこを気にしていましたが、実際に使ってみて「全然イけるじゃん!」と思いました。歪みやモジュレーション、空間系も十分過ぎるくらい充実しています。私のような(ほぼ)1台で完結させたい人にとってはありがたいです。
流石に変態すぎる音は作れないと思うので、こだわりがある方はお気に入りのエフェクターと合わせて使うのがベターだと思います。プロはそういう使い方をしてる人ばかりですしね。
ちょっと...なこと
理想のサウンドにたどり着くまで時間がかかる
先程紹介しましたが、2万を超えるRigが公開されているということは、それだけいい音に出会うまでが大変ということにも繋がります。ちょっと珍しいアンプならまだしも、JCM2000とかの定番アンプを検索したら本当にたくさん出てきますからね。それを1つずつ選んで「これはちょっと違うな〜」とかやってたらめちゃくちゃ時間がかかってしまいます。
個人的には、「Kemper リグ 無料」と検索して、気に入ったRigは片っ端からダウンロードしています。それでも微妙ならRig Exchangeで探す感じです。
有料Rigを買えば手っ取り早くいいサウンドが手に入りますが、大体その手のものは収録アンプが多いのが常です。私の場合はピンポイントに使いたいアンプが決まっているので、中々手を出しにくい部分があります。その点も含めて悩ましいですね。
設定が複雑
プロユースの機材なので仕方ない部分もありますが、色々な設定は取っ付きにくいと感じます。どのボタンを押したらどのページに入れるか、とかは若干分かりにくいです。この辺りはユーザーライクなPOD GOに軍配が上がるでしょうか。
「Rig Manager」というPCソフトを使えば、簡単に各種パラメータやエフェクトを管理できますが、私の場合そこにたどり着くまでに時間がかかってしまいました。
LCDディスプレイなので文字や数値も見えにくく、正直本体を使っての音作りはかなりシビアだも思います。まぁ私の場合はフロア型のStageを使っていることもありますが...。
実機が気になり始める
これはあるあるだと思いますが、「いい音だ!」と思ってそのRigを使っていても、それがプロファイリング元のアンプと「似ている音」なのかは正直分かりません。高級ブティックアンプとかは目にしたことも少ないですからね。
逆に言うと、めちゃくちゃ気に入ったRigを見つけると「実機の音はどうなんだろう?」と気になってしまうわけです。
本物を弾いてみたい、あわよくば手に入れたい、という気持ちをグッとこらえる必要があります笑
まとめ
間違いなく買って良かったと思える機材です。過去一身の丈に合わない機材でもありますが、今後5年は別製品に買い替えないでしょう。毎日ギターを弾くのがより楽しくなりました。
音作りも途中でして、POD GO時代に使っていた音色は半分くらいしか引き継げていません。まだまだ長く付き合っていけそうです。
あとはこれだけいい機材を手に入れたので、人と合わせて演奏する機会も欲しいです。バンドでの演奏を考えて音作りをすることもタメになりそう。それと普通に音楽仲間も欲しいところです。
年末年始の休みはギターの弦交換とKemperを触ることに費やすつもりです。とりあえずアーティスト別のRigを作り切れたらいいかなと考えてます。長い戦いになりそうですが、Rigの選定から楽しくいこうと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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