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色彩検定1級 2次 Vol.07 PCCS トーン その5

前回から引き続きトーンのイメージについてお話します。



トーンのイメージ

前回までにvからdkまでの紹介をしましたので今回は残りの低彩度のトーンと無彩色のイメージについて紹介します。

トーンのイメージ

*マークがついているのは対になる反対語があるという意味です。


p:pale

低彩度で高明度であるpのイメージは以下の通りです。

  • 薄い *d

  • 軽い *g

  • あっさりした

  • 弱い

  • 女性的 *h

  • 若々しい

  • 優しい

  • 淡い *d

  • 可愛い

全トーンの中で最多のイメージがあり、全体的に優しいけど虚弱体質な感じです。
「薄い」や「淡い」の反対語の「濃い」はdp、「軽い」の反対語の「重い」と「女性的」の反対語の「男性的」はdkgのイメージです。
この中では「あっさりした」が結びつきにくかったり「軽い」はltじゃなかったり「若々しい」と「子供っぽい」との区別がつきにくかったりと覚えるのが大変です。


ltg:light grayish

明るい灰みのというこのよくわからない言い回しのltgのトーンのイメージは以下の通りです。

  • 明るい灰みの *i

  • 落ち着いた

  • 渋い

  • おとなしい

後述のgとの区別がつきにくいイメージばかりという印象で「明るい灰みの」以外は他のトーンでも良さそうな気もします。
そしてその「明るい灰みの」の反対語は「暗い灰みの」なわけで当然dkgのイメージになります。
わかりにくいイメージばかりですがとにかく他のトーンではなくltgのイメージだと意識して覚えましょう。


g:grayish

こちらのgはただの灰みのという意味で、やはりこれもイメージは湧きにくいですが以下のとおりです。

  • 灰みの

  • 濁った

  • 地味な

「濁った」、「地味な」はltgやdでも良さそうな気がして覚えにくいです。
「灰みの」も無彩色のGyが存在するのでこれまた区別がつきにくいかもしれないです。


dkg:dark grayish

低彩度で低明度のdkgのイメージは以下の通りです。

  • 暗い灰みの *i

  • 陰気な *b

  • 重い *g

  • 固い *f

  • 男性的 *h

pとは逆にゴツいイメージです。
「暗い灰みの」の反対語は「明るい灰みの」でltgのイメージ。
「陰気な」の反対語の「陽気な」はbのイメージ。
「重い」の反対語の「軽い」と「男性的」の反対語の「女性的」はpのイメージ。
「固い」の反対語の「柔らかい」はsfのイメージ。
こうして見るとpだけでなく他のトーンの反対語が多いです。


W:white

無彩色にもイメージはあります。
試験ではあまり出ないかもしれないですが念のため覚えておきましょう。
なお、無彩色の記号は大文字スタートです。
白のイメージは以下の通りです。

  • 清潔な

  • 冷たい

  • 新鮮な

白いので「清潔」、雪や氷のイメージから「冷たい」、まっさらなイメージから「新鮮な」でしょうか?
他にも色々イメージがありそうですが教科書で定められているのはこれだけです。


Gy:Gray

灰色のイメージは以下の通りです。

  • スモーキーな

  • しゃれた

  • 寂しい

これまたわかりにくい。
すでにgで「灰みの」などと使われているため本当の灰色では使えなくなっているためにやむなく「スモーキーな」になったのでしょうか?
「寂しい」もltgかgでも良さそうで覚えにくいです。
「しゃれた」は後述のBkの「おしゃれな」とは別物なのでわかりにくさに拍車をかけてます。
これもそういう物だと覚えましょう。


Bk:Black

最後を飾る黒のイメージは以下の通りです。

  • 高級な

  • フォーマルな

  • シックな

  • おしゃれな

  • 締まった

教科書だからでしょうか?
意外と死や否定的なイメージは存在せずお高くとまったイメージが多いです。
否定的なイメージはどちらかというとdkgに取られてしまった感じです。
「おしゃれな」は前述の通りGyの「しゃれた」とは別なので気をつけてください。
「締まった」がこの中では浮いていて覚えにくいかもしれないです。


以上で各トーンのイメージの説明は終わります。
これは試験でよく出るので覚えておいてください。

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