色彩検定1級 1次 Vol.01 小ネタ集 その1
はじめに
筆者は2021年の色彩検定に合格しました。
ここでは合格のために役立ちそうな知識を2次試験の内容を中心に紹介していく予定です。
しかし、いきなり2次から始めるのもなんですのでまずは1次試験向けの小ネタでも書いていこうと思います。
小ネタ集
照度と輝度の計算式
照度は照明光で照らされた面の明るさを表すもの。
輝度は光源の輝きや照明された物体のどれだけ明るいかを表すもの。
どちらも計算式は平方メートルで割ることが共通しています。
照度:lx(ルクス)= lm(ルーメン)/ ㎡(平方メートル)
輝度:cd(カンデラ)/ ㎡(平方メートル)
そもそも輝度の単位がcd / ㎡です。
照度の計算式はどちらかというと光束(ルーメン)を求める式にもなります。
ついでに覚えてしまいましょう。
光束:lm(ルーメン)= lx(ルクス)* ㎡(平方メートル)
表色系の種類
表色系とは色を分類、整理、記録、伝達するときの基準となる色彩体系のことです。
主に顕色系と混色系に分かれますが色彩検定で使う各表色系はどちらに当てはまるかちゃんと理解しましょう。
顕色系:PCCS、マンセル表色系、NCS
混色系:XYZ表色系、オストワルト表色系
XYZ表色系の明るさ
マンセル表色系の明るさV(バリュー)はXYZ表色系の明るさY(視感反射率)に置き換えることができます。
ただし、比率は一致しないので注意。
マンセルバリュー:5 = 反射率Y:19.3
マンセルバリュー:6 = 反射率Y:29.3
マンセルバリュー:7 = 反射率Y:42.0
マンセルバリュー:8 = 反射率Y:57.6
マンセルバリュー:9 = 反射率Y:76.7
ちなみにPCCSの明るさ(ライトネス)とマンセル表色系の明るさ(バリュー)は完全に一致します。
詳しいことは2次の解説で行う予定ですがこれも覚えておきましょう。
XYZ表色系のxy色度図の座標による色の見分け方
XYZ表色系では赤がX、緑がY、青がZという値で表されます。
それらを小文字のx、y、zを座標として表示するのがxy色度図です。
なぜzがないのかというとx、y、zの合計が1になるためxとyが分かれば自ずとzも求められるためです。
ここでは色度図の座標を見ておおよその色を割り出す方法を書いておきます。
白:xが0.33、yが0.33、つまりzも0.33ぐらいになるので全部が同じ値になります。この場合は加法混色で白となります。なお、この座標は白色点と呼ばれます。
黄:xとyが0.33よりも大きくほぼ同じ値で白色点よりも右上(つまりzは小さめ)だとその色は黄色になります。
赤:座標が白色点からほぼ水平に右側にある(xが高めでyが0.3ぐらい)場合は赤になります。
橙:赤と黄色の座標の中間ぐらいにある座標は橙色です。
緑:座標が白色点よりも上で、若干左側だと緑色になります。
青:座標が白色点よりも左で、若干下側だと青になります。後述の紫と区別が難しいので注意。
紫:座標が白色点よりも下で、若干左側だと紫になります。青も紫も白色点よりも左下ですが左寄りが青、下寄りが紫です。
割とどうでもいいことだったり試験によく出るけどちゃんと意識して覚えたいことなどとりとめもなく書いてます。
長くなったので次回Vol.2に続きます。