1998年5月

部室という名のもみじさんの家に集まった部員たち。
今日はあかりの妹のまほさんも一緒です。
「さぁまほ席について」
あかりは自分の後ろに隠れていたまほを席にすわらせて自分も横の席に座る。
「あおばさんはこっちの席に」もみじもあおばを席に座らせ自分も横に座った。
「今日はあおばさんと儀式スペル使いのまほさんの対戦です。パチパチパチ」
もみじの宣言からあおばとまほの対戦が開始された。
第1ターン
まほの先手で開始
本陣に《未来の女神スクルド》《這いずるもの》を召喚
第2手札調整「未来への糸」の効果で10枚補充します。
8枚破棄して手札を6枚にします。
第2ターン
あおばはお気に入りのカードが初期手札にあるのでにこにこしている。
「まほちゃんのほうは手札が悪いのかなぁ」
本陣に《ウォーター・ドラゴン》《七つの海の王子》《ゴブリン馬車強盗》を召喚
《七つの海の王子》に《ブラック・ライトニング》を装備
第3ターン
第1手札調整「未来への糸」の効果で10枚補充します。
10枚破棄して手札を6枚にします。
「では開始します。」
「どうぞどうぞ。儀式デックってどういうのかなぁ」
あおばにとって初めて対戦する儀式デック、
でも見た感じ相手のデックはうまく回っていそうにない、余裕満々の笑顔だった。
本陣前に《ストーンサークル》を配置して《未来の女神スクルド》を進軍させた。
「儀式スペル《シークレットヘブン》を使います。
《デーモン・トレード》を使います。手札3枚破棄してください。私は3枚補充します
《這いずるもの》の「腐敗した土地」で相手本陣前に代理地形を配置します。
《這いずるもの》の「腐敗した土地」で相手本陣前に代理地形を配置します。
《這いずるもの》の「腐敗した土地」で相手本陣前に代理地形を配置します。
《這いずるもの》の「腐敗した土地」で相手本陣前に代理地形を配置します。
省略して山札全部破棄しますね。」
??? 相手は同じ場所にひたすら代理地形を配置して山札を全部消費してしまった。
「《スターライト・エクスプロージョン》で《這いずるもの》を破棄してあおばさんの《ウォーター・ドラゴン》を破棄します。」
「いやだぁ」あおばは駄々をこねてみるが、まほは気にせずあおばの《ウォーター・ドラゴン》を破棄した。
「相手本陣前に《ストーンサークル》を配置《ナイト・ビフォア・アーマゲドン》を使用して
《デーモン・トレード》《モラル》《ゲート》《ロック》《ディスペル・レイン》《デス・スペル》を山札にします。
あおばさんも捨山のカードを山札へ加えてシャッフルしてください。」
あおばはさっき破棄した4枚を山札へ加えシャッフルしていた。
「《ファーマシー》を使用します。手札が3枚なので山札全部引き切りました。
《デーモン・トレード》を使います。あおばさん残りの手札3枚破棄してください。
あおばさんの本陣に《ディスペル・レイン》を使います。《ブラック・ライトニング》を破棄してください。
あおばさんの本陣前の《ストーンサークル》に《ゲート》をつかって《ロック》を召喚します。
《ロック》に《モラル》を使用します。」
まほは突然立ち上がるとあかりの後ろに隠れていた。
「おねぇちゃんかえろう」
まほは淡々と一人で進めていたので今の今まで気づかなかったが、
あおばは途中から怒りの形相で仁王立ちしていたのだった。
「まぁまぁまぁ あおばさん席について、これが儀式デック、でも私が知ってる重儀式とは少し違うわね。
こんなデックがあるなら儀式対策は《遠く遠く》《ガーゴイル》の速攻タイプにしたほうがいいかもしれませんね。」

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