人口22万人の中堅都市全体が昭和レトロで目抜き通りにこんな風景や風情のあるのが呉の特徴だと思う
人口20万人の中堅都市とは~他に
松江市、鳥取市、甲府市などがある・・・と
人口や人口比率だけでは、なんとも言えないなぁ~
という気になってきた
甲府は信州清里にいたとき近くの町といえば
甲府なのでちょくちょく出かけていたし
松江は写真の撮影で依頼があれば
呉から何度も飛んで行ってる
鳥取は過去に何度も行ってるけど・・・
やはり住んでみないと、何とも言えないなぁ~~
この肩を寄せ合って生きているという
呉の雰囲気とか風情は松江にないし、もちろん
甲府にもない・・・昭和なんだよなぁ~
昭和に生まれ、青春を過ごし、社会人となり
仕事を覚え、結婚し~~と~ずっと昭和だった
その昭和の香りが呉に残るのに最初は驚き
そして時代錯誤に躓き、でも~最近になって
この箱庭の世界が呉の特色だと気が付いた
昭和初期は今日よりも酷い世界不況で
餓死者がでたと記録に残る
そして戦争が始まり、つぎつぎと拡大し
日本の大きな都市が空襲で焼け野原になり
敗戦・・・そこからの復興
東京タワーが建ち、東京オリンピックで
世界から人々が集まり・・・その時の社会キャンペーンが
駅のプラットフォームでは行儀よく並んで電車を待ちましょう
道端で立ちしょんべんはやめましょう。唾を吐くのも
やめましょう・・・だったのを考えれば、随分と
野蛮な社会だったんだと思いますね
呉の町は真珠湾攻撃のころが最盛期で
40万人都市で広島県第二の都市だったようです
もちろん海軍の町で、造船と製鉄の町でもありました
その後、敗戦、造船や製鉄不況で都市の規模が半減し
戦後の復興で活性化する隣の広島市とは逆に凋落の
町が呉です
普通人口20万都市なら歓楽街とか歓楽地が
あるのですが、呉にはありません
カラオケや居酒屋どまりです
むしろ潰れてしまったスナックの扉が
残る程度で料亭などあるわけがないですね
春の花見や秋の紅葉などの行楽も
驚くほど規模が小さく呉の娯楽ってもっぱら
釣り三昧でしょうか、これは年中盛んなようです
単純に娯楽が貧弱なのです
仕事が終わると酒を煽ってそのまま寝る
朝起きると仕事に出かける~なんて
まさに昭和なんですよ
呉の無形観光遺産とは?
だけど、そんな昭和に忘れてきた
置き去りにしてきた・・・情緒や人間性や
人情を呉の町はいまでも持ってる
これこそが呉特有の無形観光遺産なんですよ
たいへんな励みになります~~