オフェンスの仕切り直し
こんにちは、現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch です。(ブログ / togetter/YouTube)
[ ※これまでの記事はマガジンから→「現代バスケ戦術研究ノート」、「プレイブック・マガジン」 「バスケットボール・ドリルまとめ」 ]
これまで当マガジンおよび当アカウントで、特定のオフェンスフォーメーションやオフェンスシステムについて数多く論じてきましたが、実際には、最初に狙ったオフェンスがいつも完遂できるわけではありません(むしろ完遂できないことの方が多いかもしれません)。
となれば、用意していたプレーが詰まった際や、オフェンスリバウンドを押さえた後などには、スムーズに次のアクションに移ることができる必要があります。そうしなければ、無謀な1on1で終わったり、時間が足らずにシュートで終われなかったり(特にOREBの後は14秒未満しかありません!)、無理な攻めからのターンオーバーに陥ることになるでしょう。
以上を踏まえ、今回はマガジン第33回として、『オフェンスの仕切り直し』について具体的に論じていきたいと思います。
⓪わずかな時間で現実的に可能なアクションを
冒頭で論じましたが、用意していたオフェンスをやりきった後や、オフェンスリバウンドの後では、残りのショットロックは限られます。
したがって、そこから複雑なアクションやオフェンスに移行するのは現実的に困難です。
一方で、無策な1on1に終始するようでは(そのマッチアップに十分な優位があるならばともかく)オフェンスの期待値を向上させることが出来ないでしょう。
そのため、短い残り時間の中で、即座に展開でき、かつ効率的・効果的なオフェンスアクションを遂行する必要が出てくるわけです。
①ボールスクリーン
ボールスクリーンをcallするのは、仕切り直しとして最も容易なオプションの一つでしょう:
ここから先は
現代バスケ戦術研究ノート
バスケットボール戦術についての研究ノートを掲載。 月1-2回程度更新。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?