Match Up Makingとそのディティール 前編
こんにちは、現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch です。(ブログ / togetter/YouTube)
[ ※これまでの記事はマガジンから→「現代バスケ戦術研究ノート」、「プレイブック・マガジン」 「バスケットボール・ドリルまとめ」 ]
今回はマガジン第17回として、Match Up Making(MUM)という概念、そのディティールについて論じていくことにします。
Match Up Makingは、私が2020年くらいに独自定義した(悪く言えば勝手に主張した)概念で、DF側のスクリーン・スイッチを利用して、こちら(OF)にとって都合の良いマッチアップを作り、そこをアタッキングするというコンセプトです。
マガジン第5回「グダグダなオフェンスへの処方箋」でも取り上げたことがあり、「セパレーションを攻めるか、ミスマッチを攻めるか」というバスケットボール・オフェンスの双璧のうちの一翼(ミスマッチ)の中で大きな存在感があるオプションになります。
極めて基本的な概念である一方、利用する意識が弱かったり、使えているつもりでもディティールが詰め切れていないチームが多いと思います。(プロにおいてさえ)
MUMの基本や気をつけるべきポイント、落とし穴などを詳らかにすることで、皆様の一助になれば幸いです。
①Match Up Makingの基本
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