エリートスコアラーに対するディフェンス戦術
こんにちは、現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch です。(ブログ / togetter/YouTube)
[ ※これまでの記事はマガジンから→「現代バスケ戦術研究ノート」、「プレイブック・マガジン」 「バスケットボール・ドリルまとめ」 ]
以前、当マガジン第4回で ”「相手を止められない」のは何故か?” と題してディフェンスコンセプトの整理を行いました:
また、その中で対エースDFシフトについての過去のブログ記事も取り上げました:
今回はマガジン第31回として、上記記事のような概論から一方踏み込んで、『エリートスコアラーをどう止めるか』について各論的な深掘りを試みたいと思います。
⓪「そもそも持たせない」か「持たれた上で守る」かの2軸
エリートスコアラーを守る手法としては、主には上記の2軸が挙げられるでしょう。
単にスコアリング能力に長けているだけなら、後者の「持たれた上で守る」方がTOVの誘発などを狙うことができ、より好ましい場合も多いです。
一方で、エリートスコアラーが同時に高度なクリエイター能力を有している場合や、Trap系のディフェンスに対するチームレベルでの対処が上手な場合は、前者も使わないと(後者だけでは)守りきれないかもしれません。
ロスターやコートメンバー全体での能力格差やスコアラー/チームの特性に応じて、現場レベルでオプションを選ぶしかないというのが実際のところでしょう。
①「そもそも持たせない」
・Top-Lock
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