スイッチ・ディフェンスの攻略法まとめ
こんにちは、現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch です。(ブログ / togetter)
今回は、スイッチ・ディフェンスの攻略法についての記事になります。
様々なスイッチDFアタッキングを、コンセプトごとに分類して紹介・解説していきます。
①ミスマッチを突くでは、スイッチDFに対するミスマッチの作り方および利用法について紹介・解説しています。
②ボールスクリーン・スイッチに対するペネトレイトでは、PNRでスイッチされてからハンドラーのドライブで得点する方法について紹介・解説しています。
③スリップorバックドアを使うでは、スイッチDFが苦手とするSlipアクションやBackdoorアクションを、具体的にどう用いて得点するかについて紹介・解説しています。
④構造的弱点を利用するでは、スイッチDFにおいて必然的に発生してしまうオープンをどのように作り、利用するかについて紹介・解説しています。
①ミスマッチを突く
・最も”弱い”ディフェンダーのマークマンがスクリナーをする(Screen with weakest defender’s man)
参考動画はこちらです。
これはPNRスイッチ(ボールスクリーン・スイッチ)を攻略するにあたって、最も重要な考え方です。
DF側に”弱い”(例えば、サイズが小さいとか、スピードが遅いとか)ディフェンダーが含まれている場合、そのマークマンがスクリナーとなりPNRを行うことで、ハンドラーvs最も”弱い”ディフェンダーというマッチアップを作ることができます。
例えば、サイズの大きいハンドラーvsサイズの小さいディフェンダーといったマッチアップや、スピードのあるハンドラーvsスピードの遅いディフェンダーといったマッチアップを、DF側のPNRスイッチを利用して作り、攻めるわけです。
よくあるミスは、結果的に発生するマッチアップを考慮せず、”強い”ディフェンダーのマークマンがボールスクリナーになってしまい、却って得点を難しくしてしまったり、既にミスマッチが出来ているのに、無駄なボールスクリーンによってミスマッチが縮小or解消してしまったり、といったものです。
相手のPNRスイッチを逆利用して、作りたいマッチアップを演出する(逆に、無為なスクリーンでマッチアップを”悪化”させない)ということが、基本にして最重要となります。(「参考」ならびに「反面教師」として、NBA 2018-19 ECF TORvsMILから、マッチアップメイキングの”差”、戦術対策の”差”の閲覧を勧めます。)
・スクリーンからサイズミスマッチを攻める。(Empty Side, Corner Filled, HI/LO Flash on P&R, Down Screen Post, Horns Dive)
コンセプトとしては小見出し通りのシンプルなものです。以下で、具体的な形を紹介していきます。
……Empty Side, Corner Filled
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