ピック&ロールからのオフェンス展開が停滞する理由③
こんにちは、現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch です。(ブログ / togetter/YouTube)
[ ※これまでの記事はマガジンから→「現代バスケ戦術研究ノート」「プレイブック・マガジン」 「バスケットボール・ドリルまとめ」 ]
今回は現代バスケ戦術研究ノート 第3回として、「ピック&ロールからの展開が停滞する理由」の続きを執筆していきます。
第1回①そもそもピックが掛からない・ズレが生じないでは、PNR展開以前の、スクリーンでのセパレーションの作り方(あるいはその失敗例)をメインに検討しました。
第2回②スクリナーの動き方が不適切では、ボールスクリーン後のスクリナーの動きの典型的なエラーを検討し、それに対してどう対策すべきかについて考察しました。
第3回では、オフボール(ハンドラーとスクリナー以外の3人)の動きについて、よくあるエラーと押さえるべき”定石”について論じることとします。
③オフボールの動き方が不適切
第2回でも触れたように、PNRの本質は、最初のBSで生み出したハンドラーのアドバンテージが、他のプレーヤーへと波及していくプロセスにあります。
ですから、ハンドラーやスクリナーは勿論、オフボールにおいても、発生したセパレーションやアドバンテージを的確に認知して利用することができなければ、PNRの効力は半減してしまうことになるのです。
以下によくあるエラーとそのトラブルシューティングを記していきます。
…0. One-Pass-AwayでPNRの邪魔になる
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