ゾーンオフェンスのエッセンス
こんにちは、現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch です。(ブログ / togetter/YouTube)
[ ※これまでの記事はマガジンから→「現代バスケ戦術研究ノート」、「プレイブック・マガジン」 「バスケットボール・ドリルまとめ」 ]
今回は、現代バスケ戦術研究ノート 第7回として、ゾーンオフェンス/ゾーンアタックの考え方について論じていきます。
ゾーンオフェンスに関しては、過去に以下の記事を書いたことがあります。
この記事は現在でも重要かつ網羅的な解説となっていますが、網羅的であるからこそ、やや焦点を絞りづらいという側面もある記事ではあります。
そこで今回は、エッセンスを絞ってゾーンオフェンスについて考えていきたいと思います。
①ゾーンディフェンスのそもそもの目的
色んな考え方があると思いますが、僕個人が考えるゾーンディフェンスの効用は、「Openなエリアを出来る限り作らないようにする」、「それぞれのエリアを適切なDが守る」というところに集約されるように思っています。
前者に関しては、マッチアップに固執する場合、オフェンス側のアクションによってエリアごとに人数の偏りが作られ、オープンなスペースが作られる場合があり、Zoneはそうしたコンセプトに対するカウンターになります。
後者に関しては、例えばアウトサイドにBig、インサイドにSmallといった不適切な割り当てが起こらないようZoneを組むという考え方とご理解下さい。
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