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教えてえむた先生 ~寓話抜き赤抜きラクドス編~

こんにちは!
えむたろうです。
今回はチャンピオンズカップファイナルシーズン1サイクル3(以下RC)で8-3-1の結果で運よくPT権利を獲得した黒単アグロの調整録になります。
デッキ提出2日前に思い付きで脳内で組んで持ち込んだデッキなので、現状しっかり言語化が出来ていません。そのため、今回は他の人にこのデッキに関する質問を頂いて(募集かけたんですが結局友達しか質問してくれませんでした)、それにお答えするという形を取りたいと思います。
お気軽にお楽しみいただければと思います。
(なお、この記事はヤソがPTカラデシュを優勝した時の記事のオマージュになっております。(https://article.hareruyamtg.com/article/article_3490/))

リストは以下の通り。(前日に同じ75枚をmoリーグで回して5-0したリストが掲載されていました)

・どのような環境を予想したのか
・今のパイオニアの現状分析
幕張前の各地域のRCの結果をみて環境予想をしました。
今のパイオニアはラクドスがバランスの取れた良デッキで不動の1強であり、そこを中心に色々なデッキがいる環境だと思います。
ラクドスは日本では特に使用者がいそうで、他のRCでは使用率が落ち着いているものの、日本ではある程度いそうだと思いました。緑単は好調そうで、数を減らさないと考えました。青白コンも復調の兆しで、青白がやれそうならすぐ使いたがる層の存在から一定数いそうです。その上で、ラクドスサクリファイスや青白ロータス、スピリットの割合が増えそうだと思いました。
また、自分のデッキがメタ的な影響でなくなった人はパルヘリオンやボロス招集、白単人間を使いそうだと感じました。
よって、以下の画像のように予想をし、調整メンバーに伝えました。
彼はラクドスサクリファイスのプレイが得意で、メタ的な立ち位置は良いので持って行くべきだと伝えました。(彼も8-3-1でPT権利獲得)

黒字が予想の使用率、青字が実際の使用率



・なんでこのデッキを作ったのか
メタを予想したので目的である2日目に行けるデッキを色々考えました。しかし、どれも総合的に見るとラクドスに劣っているように思えたのでラクドスを使用したいと思いました。しかし、私は寓話の誘発を忘れるようなへっぽこプレイヤーなのでラクドスを使いこなすのは難しいなと考えました。
他のデッキでは、唯一ボロス招集はいいデッキでしたが難しく、練習する程何が勝てるプレイヤーと負けるプレイヤーを分けているのか分からなかったので直前で使用を諦めました。
そのため簡単なデッキを探していたのですが、思考囲いを使った方がいいだろうと思えるような出来事があったので、プレイが簡単なラクドスを作ってみようという考えになりました。
ラクドスのプレイを簡単にするためには、鏡割りの寓話を抜くべきで、その他の赤要素(税血と砕骨)に関しても単色にしてロークスワイン城と廃墟の地を採用するメリットを考えると不要だと感じたので抜きました。
銀行破り、墓地の侵入者、シェオルドレッド、絶望招来を4枚ずつ採用する黒単を考えて、mtggoldfishの黒単のリストを見たところ、思考が近いリスト(https://www.mtggoldfish.com/deck/5685129#online)があったのでそれを改造することにしました。
寓話を抜くとプレイが簡単になるので楽どすとか調整メンバーにいったらスルーされました。リスト公開制だとデッキコンセプト的に弱いので別に要らないなとも思いました。寓話は上手い人が使うと強いカードで、下手な人が使うと時に弱くなるカードだと思います。(へたっぴの経験談)

・リストのカードのおおまかな採用理由
思考囲いは問答無用で4枚。強迫はルーティング出来ない関係上メインサイドに2枚ずつ。
メインは採骨の巨人or紛争未達成の致命的な一押しに当たるクリーチャーは不採用。また5マナ以上のクリーチャーも土地を25にしたかったので不採用。
ロークスワイン城、銀行破り、墓地の侵入者、絶望招来は1:2交換を可能にするカードで4枚。
シェオルドレッドもゲーム中絶対に1枚引きたいし、基本2枚目以降も腐らないので4枚。
採骨の巨人がない関係上アグロデッキへの解決策がメインに欲しく、可変的な全体除去が良いと考えて食肉鉤2枚。
メインの除去枠は理由がない限り無情な行動でいいと思います。絶望招来以外でPWに触れるカードがメインに2枚欲しく、シェオルドレッドの勅命と残忍な騎士で散らしました。除去は軽い方がいいけど、ライフゲイン出来る3マナのクリーチャーが5枚欲しかったことが理由です。
ルーティング出来ないのでヴェールのリリアナは3枚以上取れなくて2枚。
廃墟の地は紛争達成できるけど4枚はちょっと違うなと思っていて、また目玉の暴君の住処も4枚採用できなそうだったので、3枚ずつにして1枚変わり谷にしました。
サイドは抜くカードとの役割別に枚数を書き出して、それに当てはまるように感覚で決めました。影はなんだかんだ1枚引きたいので3枚の方が多分いいです。

・このデッキの立ち位置
ラクドス、青白コンには有利。青白ロータスと緑単、白単、オパス巨人にはやや有利。サクリ、ヨーリオンエニグマ、ボロス招集が五分。ロータスコンボ、アブパル、ケルーガ、アトラクサが入った独創力や異形化には不利。(デッキリスト公開での話)
あの大会でのベストデッキ自称しようと思ったんですが、思ったよりアブパルいたのでそんなこともないかもしれません。

・デッキ公開は意識したのか
めちゃくちゃしたというか、それ前提で組まれてるリストです。
このデッキは税血寓話などのルーティング手段がない分初手次第で相手のデッキとの噛み合いによって即負けするので、相手のデッキ次第でキープ基準を変えてトップに任せるようにしてます。
またこのデッキは構成自体は特殊なものの使ってるカード自体は黒の強いカードかつ4枚採用がほとんどなので、相手にデッキ構成がバレてもほぼ被害がないです。
なので、リスト公開をかなり利用したデッキだと思ってます。デッキ非公開だったらラクドスの下位互換です。

・デッキの長所と短所
長所:プレイが簡単、パイオニアのメタ上位デッキに強い、リスト公開でこっちだけ得できる
短所:雑多なデッキに弱い(リスト非公開だと特に)

・予選のデッキと全然違うのは理由があるのか
履修入りアブザンパルヘリオンはプレミアム予選のために作ったデッキなので持っていく気は1ミリもありませんでした。あれはリスト非公開と、墓地メタが薄かったことと、従来のパルヘリオンがブン回り重視型でそれへの対策を皆考えていたことにつけこんだメタデッキなので、リスト公開制のRCで強いとは全く思いませんでした。RCにパルヘリオンを持っていくなら忌まわしい回収は必須だと思います。
また、自分が考えて上手くいったアイディアには愛着もわきますが、その大会で勝つために作ったデッキならその大会が終わった後に執着しないべきだと感じます。仮にそのデッキを他人が使って結果を残していても、自分が良いと思わないなら放棄するべきです。(これはエリア予選にも履修パルヘリオンを持っていこうとした調整メンバーに言いました)

・今回の調整でうまくいったところ、うまくいかなかったところ
上手くいったところ:メタ読み、デッキ制作
上手くいかなかったところ:プレイ面(ほぼ練習してません)、結局一人でメタ読みして一人で自分のためのデッキ作るならチーム調整の意味なかったなあってところ

・これからの環境でこのデッキを使いたい場合の改良案
思いつきませんでした。リスト非公開の大会ならラクドスでいいです。どうしても黒単がいいという人の場合は……私がお手伝いできることはないかもしれません。強いて言うなら沼は自分の好きなものを使いましょう。(私は大好きなアンヒンジドの土地を使っています)

いかがでしたでしょうか。
特定の大会に向けてデッキを考えるのは楽しいです。
個人的には大規模大会では前日一人回しをしていてワクワクしないデッキは使わないというのがポリシーなので、今後もちょくちょくデッキを作っていこうと思います。
自分は7月のプロツアーには行かないことにしたので、今後も国内の色んな大会で弱そうなデッキ回してワハハすることにします。今後のちゃんと調整する大会は11月の愛知のRCくらいかな?国内で権利制の大会には全部出たいのでラストサンの権利は欲しいですね。BMOとかもやってくれないかな~。
そんな感じですね!この大会に関わったすべての人に感謝!
ではまた!

追記:
この記事を書き終えた時にはPT行けなくなったけど、これからも大会出てのんびりマジック楽しむかなーと思ってたんですが、その数時間後にまあまあ衝撃的なニュースが来て、あと1年弱は競技バチバチにやりたいなって思いました。
もちろんゆるく楽しむ気持ちもありますが、プレミして負けてもヘラヘラしてる自分に腹が立ってるのに気が付いたんで。
マジックは多分続けますが、私が土日の競技に遠征出来るのはあと1年もありません。海外大会にも行けません。
だからその残された時間は自分の実力を証明するのに使おうと思います。
もちろんプレイ面ではまだまだ未熟ですが、本業を頑張りつつマジックのプレイングも磨いていこうと思います。
変わったデッキでたまに勝つフロックがいるなぐらいに思ってる考えの浅い競技勢を全員分からせます。
以上です。
大会でお会いしましょう。


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えむたろう
サポートの切り方が分からないのでそのままにしてありますが、仕事の関係で受け取れないので寄付等はご遠慮ください。お気持ちだけで十分です。