朝の少女/マイケル・ドリス 灰谷健二郎 訳
図書館本📕の #マイケルドリス 著、 #灰谷健二郎 訳の『朝の少女』拝読📖しました。
自然豊かな島で暮らす人々のお話。
朝の少女と呼ばれている姉と、星の子と呼ばれている弟の感情と成長を交互に書かれた一冊です。
基本的には、ネイティブインディアンの教えを分かりやすく書かれていました。
読み始めはちんぷんかんぷんでしたが、途中から姉弟たちを自分に置き換えながら読んでいくと、その年頃の葛藤、そしてそれを優しく温かく諭してくれる両親の教えが胸に染みます。
『どんなものでも、おまえからくれたり、おまえが通りすぎるのをじっと待っていたりはしない。
だからこの世の何に対しても、おまえは礼儀正しくふるまわなくてはならないのだよ。』
(父親の言葉を一部抜粋。)
ただ、最後の2ページでまた頭がハテナ❓に。
ある人物が出てくるのですが、その人物を調べてやっと本書の全体的な意味が少し理解できた気がします。
少しネタバレなので、ここからは読むか読まないかは、この記事を読まれている方にお任せします。
お恥ずかしいことに私は、コロンブスという人物は新大陸を発見した人くらいの知識しかありませんでした。
でも、最後の2ページが気になって調べましたところ、コロンブスは奴隷商人だったということも知りました。
文明の発達はとても大切なことですし、喜ばしいことでもあります。
今、自分たちが快適に暮らせていけるのも、文明の発達の為に尽力をつくされた方々がいるからこそ。
でもその反面、多くの犠牲も伴っていたことを私たちは、忘れてはならないのではないのでしょうか。
このことを踏まえたうえで、自分が抜粋した父親の言葉を改めて見直すと、ズシンとくるものがあります。
優しい教えと、厳しい現実を突きつけられた衝撃の一冊でした。
こちらは、再読の必要があるので改めて購入します。
※ちなみに、ネット検索したらホラー小説好きをも唸らせた一冊のようです(笑)