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繊細が故に
ガサツで、心臓に毛が生えたようにたくましい私には、最近流行りの『繊細さん』という言葉は無縁のものだと思っていました。
ただ、昔から”直感”は冴える方でしたし、”感情”には敏感な方だったので、感受性豊かではあるのかなと自負しています。
自分のことはもちろんですが、人の言動から感情を読み取ってしまったり、自分の直感に従い道を進んだり。
特に自分を必要とされていない人や場所には、敏感に反応してしまう自分がいました。
そんなことを考えると、ある意味私も『繊細さん』なのかもしれません。
『繊細さん』には、いくつかのパターンがあるのだと思います。
場の空気を読みすぎて臆してしまう人。
まだ起きぬ未来を予想して先に進めない人。
私のように人の言動から感情を読み取ってしまう人。
他にも色々と気づき過ぎて、生きにくいと思われる方も多くいらっしゃるようです。
しかし、その中に自称『繊細さん』も多く紛れているのではないかとも思えます。
私のイメージする『繊細さん』は、想像力が豊かな方。自称『繊細さん』は、想像力の乏しい方。
想像力というものは、自分の為だけに働かせるものではなく、広くを見て働かせるものだと私は思います。
ところが自称『繊細さん』は、自分視点で想像力を働かせるので、繊細と周りに思わせておいて実は図太い印象。
この想像力というものは成長する上で培っていくものなので、読書好きな人はみんな想像力豊かだと思っていましたが、そうではないという事実を最近になって知ることになりました。
後天性のものだけではなく、先天性の何かも必要なのでしょう。
どちらが良い悪いではないけれど、私は『繊細さん』が好きですし、『繊細さん』は持ち前の想像力を発揮することで大きな成功を掴める人が多いのではないかと思っています。
そもそも、何故突然『繊細さん』の話を始めたかというと、読書していて私が拝読している著者は『繊細さん』が多いことに気づいたから。
#おーなり由子 さん、 #浅見帆帆子 さん、 #原田マハ さん、 #益田ミリ さん、 #ヨシタケシンスケ さんetc。。。
『繊細さん』の描く言葉やイラストは、優しくて温かい。
読者の疲れた心をそっと撫でながら解してくれます。
『繊細さん』には人を癒す力も大いにあると思うのです。
自分がたくさん傷付いた分、人に優しくなれる人たち。
私も、多くの『繊細さん』たちに本の中でもリアルでも癒していただきました。
そしてこれからは、私が受け取った優しさを広げていきたいと思います。
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