全AI共通!知っておくべき【必須】プロンプト設計の秘密(AIライティング・AIイラスト・AI音楽etc...)
前回まで、ChatGPTに「一流のライターです」や「イラストのプロです」といったプロンプトを設定しない方が良いという話をしてきました(今回の記事の内容では、初心者さんも、そのようなプロンプト設計はしない方がいいように思えます)。
今回はその続きとして、クオリティの設定がいかに重要かを掘り下げてお話しします。実は、ハイクオリティが常に最適とは限らないのです。
この記事では、AIを使ってより目的に合った成果を引き出すために、クオリティ設定のコツとプロンプトエンジニアリングのポイントをわかりやすく解説します。
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⏱️ タイムライン - 0:00 イントロダクション - 1:07 クオリティ設定の重要性 - 2:12 文章におけるクオリティの影響 - 3:16 プロンプトチェーンの影響と初期設定の重要性 - 4:20 AIイラストでのクオリティ設定実験 - 8:35 文章でのクオリティ設定実験 - 14:00 各クオリティレベルの比較と評価 - 18:23 AIによるスコアリング実験 - 20:33 まとめ:適切なクオリティ設定の重要性
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クオリティの使い分けがもたらす効果
「ハイクオリティ」という言葉を聞くと、それが常にベストな選択のように思えますよね。しかし、実際には目的や状況によって、ミドルクオリティやロークオリティがより適していることも多いのです。
たとえば、音楽の世界では、クラシック音楽にはハイファイ・高音質が合いますが、リラックスを求めるチルミュージックではあえて音質を落としたローファイが好まれたりします。同じように、AIで文章やイラストを生成する際も、ハイクオリティにこだわると、狙った効果が得られないことがあるのです。
たとえば、マスコットキャラクターを作りたいとき、ハイクオリティに設定すると、リアルすぎて親しみやすさが失われてしまうかもしれません。逆に、ミドルクオリティやロークオリティに設定することで、柔らかく親しみやすいキャラクターが生まれることがあります。
プロンプトエンジニアリングの実践例
では、実際にどのようにプロンプトを設定すればよいのでしょうか?具体的な例を挙げてみます。
イラストの場合
「可愛い女の子を描いてください」とプロンプトを設定すると、特に何も指定しなければAIはハイクオリティで描画します。
そして、「ハイクオリティで描いてください」とオーダーすると、イラストがハイクオリティになります。
リボンや服の質感がリアルになり、髪の毛の艶が出て、クオリティの確かに高くなっています。
けど、最初の女の子の方が「可愛い」って人はいますよね。リアルではない方が親しみが持てる感じもします。
「普通のクオリティで描いてください」と設定すると、少し平面的で親しみやすいイラストが生成されます。
また、「ミドルハイのクオリティで描いてください」と設定すれば、ほどよい立体感とディテールを持ったイラストが得られるでしょう。
では、ロークオリティはどうでしょうか?
これも、なんかいいですよね。
どこか、癒される感じもします。このロークオリティイラストを使った方がよい場合が必ずあるはずです。
最後に、ローとミドルの間です。
これも可愛いですね。
線がいっぱい入っていますが、これは後からDALLE3の修正機能で消すことができますw
文章の場合
では、文章はどうなのでしょうか?
「日々の小さな選択が未来を形作ります」という文章も、設定するクオリティによって印象が大きく変わります。
ハイクオリティで設定すると少し堅く感じられるかもしれませんが、「アマチュアライターとして設定してください」とすれば、より自然で親しみやすい文章になります。
長文になってしまうので、詳細は動画をご覧ください。
プロンプトチェーンの影響
プロンプトチェーンというのは、一度設定したプロンプトが、その後の出力に影響を与える現象のことです。
たとえば、最初にハイクオリティのプロンプトを設定すると、後でクオリティを下げようとしても、前の設定が影響してしまい、思い通りの出力が得られないことがあります。だからこそ、最初のプロンプト設定がとても大切です。
まとめ
AIを使って文章やイラストを作るとき、最初に設定するプロンプトのクオリティはとても重要です。
ハイクオリティが常にベストとは限りません。目的や状況に合わせて、適切なクオリティを選ぶことで、より効果的で魅力的な結果を得ることができます。また、プロンプトチェーンの影響を考慮して、最初から適切な設定を行うことが、後々の作業をスムーズに進めるためのポイントになります。
これからもプロンプトエンジニアリングを活用して、AIの力を引き出していきましょう。
それでは、また!
【プロフィール】
ワンダー・佐藤源彦(さとう もとひこ)
医療系の研究所、心理学の研究所の勤務を経て独立し、心身に関する研究をしている。
心理学・カウンセリング・コーチングをAIに技術転用し、AI共創学を開発している。
現在、文系アナログ思考でもわかるAI企業研修や個人向けのAIスクールを開催。
これまでに書籍や雑誌など、執筆多数。AI共創ライティングを開発中。
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