コロナパラドックス(コロナの癒し)2
前回の続きです。コロナパラドックスのもう一つの理由について述べたいと思います。
再びコロナパラドックスとは?
コロナパラドックスというのは、新型コロナが日本に入ってくると超過死亡数が減るという逆転現象を指します。なぜ、このような驚くべきデータが出るかというと、新しい未知のウイルスを必要以上に警戒し、自分の健康に配慮するために起こるというヘルスクライシス説をとりました。ご興味ある方は、前回の記事をご覧ください。
これが主な原因だと思われますが、もう一つは新型コロナが、思ったよりも強いウイルスではない、というのも理由の一つです。もし強いウイルスなら超過死亡数に変化が出るはずです。それが以下になります。
2020年初頭、新型コロナが日本に入ってくると超過死亡数は減少するのです。このとても不思議な現象を、今回も解き明かしていきたいと思います。
去年の死亡数は多く見積もられている
超過死亡とは、例年に比べて死者数の増減を示すデータであり、WHOも推奨していることから、最も信頼できるデータの一つと言えます。
「しかし、重傷者や死者が多くでいるじゃないか?」
と思う方もいると思います。
では、2020年の総死亡数をご存知でしょうか?
答えは約3500人です。
出典:NHK
これはインフルエンザと同じくらいの数値です。
出典:ダイヤモンドオンライン
ちょうど2018年のインフルエンザの死者数が3500人くらいであり、2020年のコロナの総死者数と同じくらいです。
しかも、このコロナ死の3500人という数値は、通常の病死のカウントとは違うカウント方法を取られているため、多く見積もられている可能性があり、実際の総死者数はもっと少ない可能性があります。
カウント方法の変更が原因だった
このコロナ死のカウント数の変更は2020年の6月に出されています。それまでは総死者数は1000名いかないくらいでした。通常なら2000名以下で収まるはずですが、このカウント方法の変更によって3500名と増えてしまったと考えられます。
↓6月までのコロナ総死亡数は1000人以下
カウント方法の変更は以下のサイトをご覧ください。
ここには、PCR検査で陽性であるならば、「厳密な死因は問いません」と記載してあります。原文の抜粋は以下です。
PCR検査は、偽陽性が多く出るてしまいます。ですから、陽性者が感染者とは言えません。しかし、その陽性者をカウントしてしまうため、新型コロナの総死者数は多くなってしまうのです。
しかし、カウント方法が違っても、コロナウイルスの毒性が強くなるわけではないので、2020年6月以降も超過死亡数の増加はありません。
本当のコロナ死者数はどれくらい?
そうなると気になるのは、もし、6月のカウント方法が変更されなかった場合、年間でどれくらいだったか?ということです。ドンブリ勘定ですが、予測してみたいと思います。
まず、新型コロナウイルスは厚生労働省によると「風邪の一種です」となっています。
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000598108.pdf
新型コロナは風邪の一種であるため、インフルエンザの死亡数を比較したいと思います。
出典:ダイヤモンドオンライン
ここで見ていくのは6月から12月までの約半年間になります。上のグラフは2017年から2019年のもので、1月から3月くらいまでが死亡数が多い印象です。そして、6月から12月までは死亡数は少ないです。特に2019年を見ると、ほとんど死者数はないと言えるほどです。
このグラフを新型コロナの2020年の死者数に当てはめると、6月までは900人後半だったので、カウント方法が変更されなければ2020年のコロナの総死者数は約千人数百人くらいだと考えられます。
2017年を参考にした場合:2020年のコロナの総死者数は約1200人
2019年を参考にした場合:2020年のコロナの総死者数は約1000人
ドンブリ勘定ですみませんが、こんな感じだと思います。
もちろん、6月時点の死者数900人後半も、もっと少ない可能性はあります。なぜなら、PCR検査は偽陽性が出やすいからです。陽性=感染者とは普通ならないわけです。水からも陽性反応は出ますし、海外では大統領が実験し、パパイヤからも陽性反応が出たと言われています。もちろん、感度・特異度100%の検査は存在しません。ですからコロナ死は通常よりも多く見積もられている可能性があるのです。
無症状感染者は感染者ではなかった?
「コロナに感染しても半数が無症状である」
と言われるのは、PCR検査で偽陽性が出ている可能性があるからです。もしウイルスを捉えていても、そのウイルスが細胞内に侵入しないと感染とはなりません。このPCR検査で陽性が出た半数の無症状な人たちは、無症状感染者ではなく、陰性であった可能性があります。
ちなみに無症状感染は、ネイチャーコミュニケーションという学術雑誌には、武漢市民1000万人を対象とした調査によると、無症状感染者からの感染の可能性は低い、とされています。詳しくは以下のサイトをご覧ください。
つまり、感染していないPCR検査陽性者が無症状感染者であるため、無症状感染者が接触しても、感染しないのです。理由は明解であり、ウイルスを保有していない人から感染するはずがないからです。
このことは一般的に、PCR検査の感度が50%〜70%くらいと言われますが、そのこととも一致すると思われます。仮に50%だとすると、半分は正解だけど、半分は間違って出てしまう、それが半数の無症状感染者となってしまう原因ではないでしょうか。
ということで、コロナの半数が無症状感染者であるならば、その死者数も半分になる可能性があります。つまり、以下の数値になります。
2017年を参考:2020年のコロナの総死者数は約600人(1200÷2)
2019年を参考:2020年のコロナの総死者数は約500人(1000÷2)
恐らく、これくらいが実際の2020年の総死亡者数だと考えられます。ですから2020年初頭の超過死亡数に反映されなく、超過死亡数が減少するというコロナパラドックスが起こったのだと考えられるのです。
ファクターXの正体は?
去年、日本の死者数が欧米に比べて少ないので、「ファクターX」について示唆されましたが、この「ファクターX」の正体は、恐らくこの「カウント方法の変更」が正体だったと思われます。ご興味ある方は以下をご覧ください。
結論
コロナが入ってくると超過死亡が減るというコロナパラドックスですが、理由の一つは、未知なるウイルスに警戒し健康に配慮したことが挙げられますそれは、ヘルスクライシス説として前回述べました。そして、それに加えて、コロナウイルスが超過死亡に影響を与えないような弱毒性のウイルスである、これも理由の一つだと考えられます。このコロナ弱毒説が、もう一つの理由となります。
コロナパラドックスの理由①:ヘルスクライシス説
コロナパラドックスの理由②:コロナ弱毒説
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