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ビジネススクールの学び2:経営戦略
ビジネススクールにおけるマネジメント教育の根幹となるのが経営戦略です。企業等の組織の将来目指すポジショニングを明確にして、その内容を組織の構成員全員で共有することは、いかなる組織においても基本中の基本となります。将来のポジショニングを描く際に同業他社等の成功事例をケースとして学習し、その内容に沿って自己の組織のありようを描くこと、このこと自体は場合によっては非常に楽しいミッションとなります。
ところが、いくら多くの成功事例を学んでも、当該成功事例と同じような経済環境、経営環境、経営資源を揃えることは不可能です。つまり、そこには何がしかの工夫がないと、成功事例のようなポジショニングを得ることは不可能です。経営戦略は、自社等の限られた経営資源(財務・情報・人的等の資本等)をどのように組み合わせて、将来の目標に到達するのかを描くロジックです。
ハーバード大学のキャプラン教授がノートン氏と開発したバランスト・スコアカードは、この経営戦略を構築する最も有名な資源分配のフレームワークの一つです。経営戦略論には、ポジショニングの理論だけではなく、経営資源の分配の理論があり、この両者を融合して考えることで、実務的に有用な経営戦略の策定が可能になります。