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必見!VSコードの便利な使い方#03

 Gitは、現代のソフトウェア開発において欠かせないバージョン管理システムです。VS Codeには、Gitをより効果的に活用するための拡張機能「GitLens」があります。この拡張機能を使えば、Gitの履歴を視覚的に表示し、コミットごとの変更内容を簡単に追跡することができ、開発作業が一段と効率化されます。

 GitLensは、ソースコードの各行に対するコミット情報を表示し、誰がいつどのような変更を行ったのかを一目で確認できる拡張機能です。通常、Gitの履歴を確認するには、コマンドラインからログを表示したり、別のツールを使用する必要がありますが、GitLensを使えばVS Codeのエディタ内でこれらの情報にすぐアクセスできます。

 GitLensの特徴的な機能には、まずブレーム機能があげられます。これはコードの各行に対して、最後に編集したユーザーとその日時、コミットメッセージが表示されます。これにより、どの行がいつ誰によって変更されたかを簡単に確認できます。つぎにコミット履歴の閲覧があげられます。ファイルやプロジェクト全体のコミット履歴を視覚的に表示し、過去の変更内容を詳細に確認することができます。特定のコミットにジャンプして、その時点でのコード状態を見ることも可能です。他にもファイルの変更比較をすることもできます。 ある時点でのファイルと現在のファイルを比較し、どの部分がどのように変更されたのかを確認できます。これにより、過去の変更が現在のコードにどう影響を与えたのかを把握しやすくなります。最後に、リポジトリの概要表示をすることもできます。プロジェクト全体のGit情報を一目で把握できるダッシュボードを提供します。ブランチやタグ、リモートリポジトリの情報もここから確認できます。 

 GitLensのインストールは簡単です。VS Codeの拡張機能マーケットプレイスで「GitLens」を検索し、インストールするだけで使用可能になります。インストール後は、エディタの左下に表示されるGitLensアイコンをクリックして各機能にアクセスできます。
初期設定では、ブレーム機能が自動的に有効化されており、コードを開くと各行にコミット情報が表示されます。必要に応じて、表示する情報の量をカスタマイズしたり、特定のファイルに対してのみ情報を表示するよう設定することも可能です。例えば、大規模なプロジェクトで不要な情報を減らし、必要な部分だけに集中したい場合に役立ちます。

 例えば、共同開発プロジェクトで、ある機能が突然動作しなくなった場合を考えてみます。そのときにGitLensを使えば、その機能に関連するコード行が最後に誰によって、どのコミットで変更されたのかを即座に確認できます。これにより、問題の発生源を迅速に特定し、修正作業に移ることができます。また、過去のコミットと現在のコードを比較することで、誤って削除されたコードや意図しない変更を見つけることも簡単です。

 GitLensは、Gitを使ったバージョン管理を大幅に効率化し、コードの変更履歴を詳細に追跡できる強力なツールです。これにより、プロジェクトの履歴をしっかり把握し、バグ修正やコードレビューをスムーズに進めることができます。Gitを活用したい開発者にとって、GitLensは欠かせない便利な拡張機能と言えるでしょう。