弓道:素引き
皆さんは弓道における「素引き」というものをご存知でしょうか。または、やったことはあるでしょうか。素引きは、弓を実際に引く練習のことで、実際に矢はつがえずに弓を引く動作をすることです。この素引き練習は、意外と時間のかかる練習で大体1ヶ月くらいの練習期間があります。今回はこの「素引き」について紹介をしていきたいと思います。
素引きとは、弓道において矢をつがえず射形を練習する方法のことで、実際に弓を使っての練習になります。この素引き練習で初めて本物の弓を使っての練習になります。そのため、かなりワクワクする練習になります。しかし、素引き練習は危険があるので気を引き締める必要があります。ゴム弓の練習の時よりも力を使うので、力がない人だとそもそも弓を引くことすらできません。そのため、無理して引くと射形が正しくできずに、弓を離してしまい大けがをしてしまう可能性があります。なので、より一層の注意が必要です。基本的に素引き練習をするときは、中級者や上級者、コーチ、先輩方が付き添いで指導をするので怪我はしない事の方が多いです。それに、初めの数回は指導者の補助ありの練習のため、無理をして引くことはないことが多く安心して弓を引くことができます。
この素引き練習のメリットとしては、実際の弓を引くことができるため弓の重さに慣れることができる点と実際の射形の正しい姿勢を保つ練習になることです。素引き練習も、徒手練習、ゴム弓の練習、同様に射法八節を主に練習する流れになります。この素引き練習は、初心者練習だけでなく、中級者以上の人の多くが練習に取り入れることがあります。この素引き練習は、射形の崩れなどの修正にもってこいのものになります。実際に弓を引きながら射形を調整することはかなり難しく危険でもあるので、多くの場合素引き練習で射形を調整をします。また、弓のキロ数を上げるときにも重さの確認のために素引きをすることがあります。弓にはそれぞれ引く時の負荷の度合いがあり、それを上げるとかなりつらくなります。そのため、素引きでその負荷になれるように練習をし、同時に射形の崩れも直せるようにしていきます。また、素引きは肩慣らしの練習にもなります。練習をする前に素引きをすることにより準備運動のような感じで身体を動かすことができます。久しぶりの練習前なんかはやるといいでしょう。
以上が素引きの練習の紹介でした。弓道の練習は初心者だけでなく、中級者以上の方たちでも重宝します。なので、基本的に怠けることはしないことをお勧めします。