保険金の不正請求許すまじ!! なぜこれが重要なのか解説します(熱く)
ここ最近、ピロリ菌や薬の副反応で発疹がでた薬疹(やくしん)のことばかり書いていて、このnoteが闘病note化してきたので、もともとのnoteコンテンツに話を戻したいと思います。
でもまぁ薬疹とは長い付き合いになりそうで、昨日主治医は昨日がピークだねと言っていたのに、今日再度通院したら今日がピークだねって、言う始末で若干の不安を覚えた話とかもあるので、いずれピロリ菌除菌→発疹出現のnoteも書きますので、こうご期待。
さて、
このnoteでは損害保険会社の保険金支払い部門に勤務する30代男性が、純国産で留学経験もワーホリ経験もないのに、いかにしてMBAをとり、なぜに海外駐在を目指してオンライン英会話を受けているのか、その「今」をつづるnoteでした。
初耳だよと言う方もいらっしゃるでしょうけれども実はそうなんです。
なので、note投稿は「保険」「英語」「ビジネス全般」「MBA」「予防医療(その流れでホリエモンやピロリ菌)」がメイントピックとなります。
今日は、珍しく「保険」の話にしたいと思います。
しかも渋めに、「保険金の不正請求」で行きます。
仕事柄、大なり小なり保険金の不正請求を目にする機会があります。
①自己申告シートに通院日数を1日ちょろまかして保険会社に請求した
②レンタカーを借りていないのに借りたことにして保険会社に請求した
③弁護士が実際には書類を作るのが10分でできたのに、20分かかったとして時間制報酬(タイムチャージ)請求を保険会社に行った
④お車が故障して修理工場に10kmレッカー移動したが、100kmレッカーしたことにしてもらい、保険会社に請求した
⑤中古で輸入車を50万円で購入して200万円で車両保険をつけたAさんが、友人Bと共謀して事故を起こしたことにして保険会社に200万円を払えと請求した。
上記5つのケースは、フィクションです。
私が対応した実事例を並べているわけではありません。
あくまでありがちな、よく聞く、保険金不正請求の手口を並べています。
重要なのは
上記①~⑤のいずれもが
保険金の不正請求(犯罪)と言うことです。
金額の多寡ではなく、犯罪は犯罪なので不正請求の確証をつかめば警察に被害届を提出することになります。
警察の捜査次第では、不正請求者は逮捕されます。
刑事上の罰を受けてもらうことになります。
保険金の不正請求許すまじ!!
なぜ、ここまで保険金の不正請求に熱くなるのかというと、保険引き受けの大前提を不正請求は根底から崩してしまう許すことにできない行為だからです。
以前にも書きましたが、保険制度(保険商品)がなりたつのは大きく以下の2つの考え方によります。
「大数の法則」
ある程度の母集団(保険契約が増える)になると、事故を起こす人も起こさない人も一定数含まれて、母集団のばらつきが減っていき、全体の事故発生リスクでが算出できる。
「収支相当の原則」
大数の法則を踏まえて、保険料収入と保険金支払い額は同じにする、というもの。
※話をわかりやすくするためにざっくりとした説明にしています。
※損害調査費用などの話一切を省いています
よって、保険会社は保険金支払いを不要に抑えて、利益を取ろうとしなくて良いのです、建前は。。
ここで問題になってくるのが、そうです、保険金の不正請求です。
一般契約者が日常生活を普通に送り、事故発生で保険金を支払うのは全く問題ございません。大数の法則で織り込み済みです。
では、
悪い契約者が保険金不正請求を企てて、2回、3回、4回、、、と不正請求を行い、保険会社がそれを支払ってしまったらどうなるでしょうか?
答え:収支相当の原則が成り立たなくなる。
です。
契約者から頂戴する保険料と支払い保険金額を一緒にしようと保険設計をしているのに、一部の悪い保険金不正請求者のために、保険料<保険金、となる可能性があるわけです。
そして結果的に保険金の支払いすぎを原因として、善意の保険契約者の保険料が上昇に転じる(保険金不正請求のリカバリーを善意の保険契約者が行う)事態は避けなくてはなりません。
よって、
保険金不正請求許すまじ!!
という結論になります。
同意いただけますか?
念のために補記しますが、世の中に真っ当に顧客第一をかかげ、お客様のために日々働く、代理店、修理業者、レンタカー会社、レッカー会社、医療機関、医療従事者、弁護士を知っています。
この手のnoteを書くとすべての、風評被害だというコメントをいただくこともありますが、大多数の方々はプロ意識をもってお仕事をされています。
私はそれを知っています。
一方で、お客様のために働きもせずに、不正請求を企てている(可能性のある)一部の方々も存じ上げています。
今まで、もしそのような不正請求を企てた方へ、保険金が支払われていたとすれば、運が良かったからです。
今後は違うかもしれません。
柔道整復師の度重なる逮捕報道もあり、世間の目も変わってきているのを感じます。
保険会社も現在は、今まで以上に不正請求対策に本腰を入れています。
不正請求許すまじ!!
業者にそそのかされてしまい、保険金不正請求に手を染めてしまう一般のお客様も当然ながら犯罪者となります。
保険会社もお客様もお互い、真っ当に生きたいですね。
業者もそうであってほしい!
保険を食い物にする人は絶対に許すまじ!
以上、書きあがってみてびっくりするくらい、右寄り?笑 な内容になりましたが、保険会社に勤める社員の総意だと思います。
Thank you for reading my NOTE,