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目標をもつという覚悟

対馬トラッククラブの林田章紀です。

今日は対馬高校陸上部の2025年練習初日だ。
練習メニューは3000mタイムトライアルで12月26日練習納めにあらかじめ予告をしていた内容である。

完全に選手に10日間サボるなよと言わんばかりの内容であることはご承知の通りである。言ったからにはと思い林田も久しぶりに3000mを走った。今日は風が強くてなかなかにきつかった。

走り終わった後、クールダウンをして一呼吸おいてから選手たちに3点を一人ずつ聞いていった。

・今日の3000mのタイム
・10日間の解散期間の自主練の過ごし方
・2025年の抱負

去年の記録を更新する選手や去年の記録から程遠い記録になる選手がいるなど休み期間の使い方が記録に現れる形となった。

個人の反省はさておき、今日はチームでの目標設定しようということで、リレーの目標記録を作る話し合いを行った。そんなことも今までやっていなかったのかと言われると思うが、敢えてやっていなかった。なぜなら、まだチームとしての目標設定をするにはまだ早いと感じていたからだ。チーム目標を設定することで競技志向の高い選手とそうでない選手が軋轢を生む可能性があると感じていたからだ。あくまでも林田が実現したい陸上チームの世界では競技志向の高い選手を育成することでなく、陸上競技を使って「選手一人ひとりの面白い所を見つけて、より魅力的にすること」である。そういった意味で競技志向の高さを中心において指導することは本意ではない。たとえ、競技志向の高さというのは面白さの一つだと捉えるようにしている。

しかしながら、12月と1月のテーマは今まで置いてこなかった「本気でやる」ということをおいた。

その理由は選手たちに本気でやる面白さも感じてほしいと思ったからである。また、高校生の集大成である高校総体に近い3-5月に本気になれると思うが、本番直前に本気にやってもむしろ怪我や焦りでいい練習はできない。


男子と女子に分かれて4×100mRと4×400mR、いわゆる四継とマイルの目標設定を行ってもらった。

男女ともに目標は高校総体で準決勝や決勝に進むという目標であった。目標の決め方は準決勝・決勝ラインから逆算するというやり方と各自の目標とするタイムの合計タイムから算出するというやり方が出た。

目標設定のための話し合い、全体での発表ではできるだけクリティカルな意見を出させることを意識して行った。

とある選手が発した言葉
「今の練習のレベルで実際のその目標は行けないと思います。」

林田の目から見ても厳しいだろうなという目標設定はいくつかあった。

目標には3種類あると思う。
本気の目標:何が何でも達成したい、果たしたいという目標
願望の目標:できたらいいな、したいなという目標
義務の目標:しなければいけないという目標

目標と言ってもこれらの3種類のように捉え方はそれぞれあるだろう。

チームで目標を設定するということは、一人ひとりの目標への捉え方を把握することであり、これからの個人の取り組み方について可視化するものである。

チームみんなで設定した目標に対して、「立てた目標に対して行動が伴ってないよね?」ということが常に問われる。これはラクなことではない。

本気の目標を持つには「覚悟」が必要になる。
その覚悟決めて取り組むからこそ、努力や結果に対して喜び、嬉しさ、苦しさ、悔しさも何倍にもなる。

まずはこの1月「本気のやる面白さ」を選手たちには感じてほしい。そして、それを感じることができれば必ずいい形で高校総体の日を迎えられるはずだ。

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