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その言葉の意図と真意
対馬トラッククラブの林田章紀です。
一昨日、対馬トラッククラブの長距離チーム2025年初走りのトレーニングを行った。
対馬トラッククラブの長距離チームは社会人ランナーが中心となり、平日の仕事終わりや休日に集まってポイント練習を行なっている。皆走ることが好きでお互い刺激を受けながら楽しみながらランニングに関わっていて非常に良い雰囲気である。
その中に、高校生や中学生も混じってトレーニングを行うこともあり、まさに子どもから大人まで参加しており地域の生涯スポーツとして機能をしている。
林田が指導している長距離の高校生は学校でのトレーニングでは上位大会を目指す選手には不十分であるため可能な限り参加させるようにしている。対馬の先輩である社会人ランナーからは学ぶことが多いからだ。
一昨日のトレーニング終わりでこんなやりとりがあった。
「Sくん、今日はなんでウィンドブレーカーで走っとったと?」
Sくんは俯いて何も答えない。
「寒かったとかな?」
Sくんはコクリと頷きながら「寒かったです。」と答える。
「そうか、寒かったんやね。」
そこで会話は終わった。
帰りの車の中で、改めてOさんはなぜあの質問をしたのかのをSくんに聞いてみた。
「・・・ウィンドブレーカーでは動きづらいからですかね。」
ここから林田のお説教タイムが始まる。
「それだけかな?」
Sくんは「・・・・・・・・・・・・・。」答えることができない。
この後、伝えたことは2つ。
①自分の考えを伝えること
聞かれた質問に対して、しっかりと答えること。他人に自分の感情を慮ってもらってばかりでは成長できない。自分の意思で行動しているわけなので、自分の言葉で説明できるようにしておくことが大切。
②トレーニングに取り組む気持ちの準備はできていたのか
確かに寒いからウィンドブレーカーを着てトレーニングをすることは悪いことでない。しかし、寒さ対策であればフード付きの動きづらいウィンドブレーカーではなく、ロンTやランシャツでアームウォーマーという選択肢もあるはずだ。それをしなかったということは、単に準備を怠ったということになる。
Oさんの言葉の意図・真意はそこにあったのもしれない。
その後、Sくんは
「正月気分で気が抜けていたかもしれません。次からの練習はしっかりと準備します。」と反省をしていた。
コーチとして、このくらいのことも指導していないかと言われればそれまでだが、社会人ランナー=陸上の先輩方と関わることで高校生や中学生たちは違った形で陸上を学べるこの環境はとてもありがたいことだと思う。