生まれて初めて見たベンジー / その音色と詩情
ああ! 本当に!! 実在した!!!
ベンジーが!ステージの上で!
ギターを抱いて!あの曲を!歌ってる!!
……これ以上ないあたたかみと熱情を受け取って、帰路についた。
ライブからもう何週間も経ったが、その「熱」はまだ心の中でたぎってる。
思い出の一夜を忘れないように(忘れるはずもないのだが)、書きとめておきます。
* * *
浅井健一さんの音楽にはCDではよく触れてきたのだけれど。
ライブハウスで、生で聴いたそのギターの響きの美しいこと!
なんであんな音が出せるの?
まるで熟成させたバーボンを思わせる、太くて潤沢な音色!
こんな「特別」な音を出せるギタリストは、わたしはあと一人しか知らない……(その「あと一人」についてはまた別の機会に)
今回のツアータイトルは『MIDNIGHT AQUALUNG TOUR』。
<着席指定>でのライブとのこと。
そのおかげで、ベンジーの全身、そして「ギターを弾く右手」までライブ全編で目に焼き付けることができた!
こんな嬉しいことはない!😭
(12月にはスタンディングの『MIDNIGHT DRIVING SCHOOL TOUR』を開催)
* * *
「名古屋エンジェル!」とひとこと叫んで、一曲目を始める (もう秒でカッコイイ…!)
【セットリスト (セトリ) 】
SHERBETS『MIDNIGHT AQUALUNG TOUR』2023/11/10
@ 名古屋ReNY limited
フクロウ
Very Short Hair
ジュース物語
COWBOY
WONDER WONDER
きれいな血
麦
ゴースト
WILD FLOWER
リディアとディビット
知らない道
Happy Birthday
STRIPE PANTHER
GRANTHAM
勝手にしやがれ
BABY CAR【新曲】
君の肩にふれて
<アンコール>
18. 夢見るストロベリー
<ダブルアンコール>
19. LADY NEDY
* * *
「フクロウ」でじっくり聞かせて、「very short hair」。←この曲好き!って今回気づきました。
「COWBOY」って曲の一節、
〝 メッキのバタフライ 柱に突き刺し 〟
というところがあまりに胸に染みるので、客席で深くうなづいてしまった。
あざやかで想像力の溢れる浅井さんの歌詞が、大好きなんだ。
ほんとうに。
深みのある演奏で、生で「WONDER WONDER」を聴けるよろこび。
今年25周年だというSHERBETS。
(CDでだけで聴いててスミマセンでしたっ)
Dr : 外村公敏
正確なリズムキープ、ハイハットの「ザ・鉄」! な音色がすきっ
B : 仲田憲市
その太くて大きなサウンド、下支えしながら、時に主役になれるテクニック!
Key, Cho : 福士久美子
ライブ空間を包み込むシンセ。このバンドの「世界観」そのもの!と言っていいくらい。
Vo, G : 浅井健一
カッティングもギターソロもびっくりするぐらいサマになってて、なめらかで、それでいて尖ってて、美しく描写的で、そして、「誰にも似ていない」。
さらにその独特の詞世界を歌いつむぐボーカルがおのおの調和……ってか絶妙に「融合」してて、なんかもう凄い!
ベンジーが「唯一無二」なのが、あらためてわかった夜でした。
なんというか、「野山に現れたおっきなダイヤモンド」みたい。な存在。演奏。
あとファルセットのとき、ちょっとつま先立ちになるの真剣さとキュートさが両方あってよかった。
そして、曲の終了後に「左下にうつむく」のがカッコイイ。
何度も書きたくなるくらい、とにかく「左下にうつむく」のがカッコイイ。
* * *
【MC】
ベースの仲田センパイからの「スーパーロックスター」呼びにとまどうベンジー(笑)
ベンジー「福士さんは新幹線を反対に乗るかわいいとこがある」
「この四人でいると安心する」
「SHERBETSは楽しいです」
……創造力を発揮できる「仲間」「居場所」としてこのバンドが存在してるのが伝わってきて、あたたかい気持ちになりました ☺️
* * *
中盤、キーボードの福士さんとベンジーの二人だけで披露された2曲が、極上だった。
「麦」
「ゴースト」
歌声はもちろん、ハーモニカ → ギター → 口笛 と演奏する楽器をスムースに移行しながら、表現される美しい世界。
「ゴースト」では「やっとできるようになった」とのMC付きで。ワルツ(三拍子)の曲調。
とても美しい……(そうとしか言いようにない素晴らしい時間)
* * *
「WILD FLOWER」
「リディアとディビット」
この日以来スタジオ音源を繰り返し聴いてる。大好きだ。
そうそう、ライブ時の曲終わりの「止め」がかっこよすぎ!
あの荒く大きな「ジャンッ」っていうストローク!
なんの曲だったかな、歌詞の「Do You ?」直後にピックをピッと客席に投げるのがもう……!(カッコイイとしか!)
なぜだかこの日、いちばんグッときたのは「HAPPY BIRTHDAY」。
次曲「STRIPE PANTHER」含め、詞・ギターリフともども胸に迫った。
本当にライブに来てよかった……!
新曲「Baby Car」
: 気になる印象的な歌詞のところがあって…、12月9日に配信リリース!
* * *
アンコール後ラスト、「夢見るストロベリー」。
曲の終わりはメンバー全員での、ジャム演奏!
エモーションがこれでもかと伝わる!!
さらにダブルアンコール!
その瞬間、(着席指定だが) お客さんが全員ザッと立ち上がり盛り上がりを見せたのは、さすがSHERBETSのファン! と感極まりました。
じっくりと曲の世界観を味わいながら、燃える場面ではしっかりスタンディングで拳を上げて熱を「受け取る」。
25周年を迎えたロックバンドと、それを支えるオーディエンス。
重ねた時間と綺羅星のような楽曲の数々が、ライブハウスに満ちていた。
* * *
—— わたしが初めて見たベンジーは、思ったとおりのベンジーだったし、
想像以上に強くて美しい (そして刹那の儚さも感じさせる) ベンジーだった。
幸せ。 グッナイ!
〝 何もなくて ただあるのは それを包むうれしい気持ち 〟
KENICHI ASAI :
BLANKEY JET CITY
SHERBETS
AJICO ←再始動
JUDE
PONTIACS
浅井健一& THE INTERCHANGE KILLS
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