Stability
2018年8月20日のブログ記録(早川工業HPより転記)
5月に訪問した福祉施設での対話会のひとコマ。
学園内の様子の感想を求められて。
ウチの社員「利用者さんたちが楽しそうに過ごされているのが印象的でした。」
施設長「それもありますけど、”楽しく”ではなくても、安定、安心できる場であれば良いと僕は思っているんです。」
また、先般聴いた慶應義塾大学の前野教授の「幸福経営学」においては「幸せの4つの因子」がキーになっているとのこと。
第1因子:やってみよう因子(自己実現と成長の因子)
第2因子:ありがとう因子(つながりと感謝の因子)
第3因子:なんとかなる因子(前向きと楽観の因子)
第4因子:ありのままに因子(独立と自分らしさの因子)
ワクワク・ドキドキしましょう!というワードを近年使う頻度が高かった。やりがいとかモチベーションとか言って少しでも町工場の次世代の在り方を模索していたし、次々と試してきた。しかし、このワード自体も柔軟なフリをした指示となっている可能性があると感じている。前向きに明るくやろうよ!という掛け声すらストレスフルなワードとして牙を剥くことがあるのだと思うとモチベーションアップなどの掛け声や教育といった世界観では導き出せない新しい組織(集団)の形がうっすらと見えてくる。
そもそもその言葉を発している自分にストレスがかかる!(笑)
心や精神の安定・安心・安全という場においてヒトは「居ていい場所」の確保ができ、自己肯定感は向上し、つながり合い認め合う。
その環境の中にいるヒトは自然に振る舞うだけで外から見る人からは、
前向きに見えるし、目標を目指して見えるし、謙虚に見えるし、自分らしく見える。
自然体で美しい生き方とはこのことを言うのであろうと思う。
素直に憧れる。