聞こえない音・キックベース問題

ノートでははじめまして。MazQです。

今回はツイートするには長いが、ブログ記事にするには少し物足りないようなものを載せようと思ってお試し投稿です。つぶやき感覚で載せれれば今後noteも活用します。

とは言え、内容はちゃんとしたものにしたいです。


前置き

さて、今回は『聞こえない音・キックベース問題』というタイトル。なんのこっちゃって感じなので説明していきます。聞こえない音はいわゆる超低域。多くの環境で、聴覚的にも聴くのが難しい音ですね。

多くの方が手持ちのスピーカーでは50Hz台までしか聞き取れません。そしてさらに多くの方がイヤホンやヘッドホンで音楽を聴いていて、その中でも「外でイヤホンしている人口」はぶっちぎりで多いのではないでしょうか。

外で音楽を聴いてそんな低域は外のノイズに打ち消されて聞こえなくなってしまいます。『聞こえない音』はまさにそこを示しています。

そしてその『聞こえない音』はキックとベースに多く含まれています。

それがタイトルの意味です。

キックの作り方、ベースの作り方など関連記事は多くブログに載せていますが、実は僕自身全然キックとベースの輪郭や住み分けってできてないんです。

ずっとスピーカーで作ってきて、ECLIPSEからGENELECの8040に変えて気づいたことがたくさんあります。それを今回載せていきたいです。


本題

今回は『聞こえない音』を主体にしているので、話は低域オンリーです。

『聞こえない』が、めちゃくちゃ大事な超低域。しっかりと論理的に管理していけば音楽のグルーヴが化けます。


まず気づいたことは


その1

・キックとベース同じサブベース生成プラグインを使わないor設定を大きく変えること。

一般的にキックは低域が動かず一定。ベースは音階に合わせて動きます。

低域に近くなるほど音程の差は聞き分けられず、漠然と鳴っている感が出てきます。帯域のかぶりがあるとその部分はこもって聞こえてしまいます。

ならば、低域のピークを離す。具体的にはキックのサブベースを40Hzあたりにもっていったら、ベースはオクターブ上の80Hzあたりにピークをもたせます。

EQで中低域の管理をすることは大事ですが、サブベース生成プラグインもピークを変えるといいです。

すごく初歩的ですよね。ロックとかだと、EQ含めてこういう帯域わけが大事に思います。ただ、僕はこのテクニック使ってないです。あまり低域いじりたくないんですよね。


その2

・そもそも打ち込みスケッチの段階でキックとかぶらない音階を選んでおく。

まず上は大前提として、EQ処理はミックスでやることであり、肯定的に言えば最終手段に近いものだと思っていて。作曲、アレンジと前工程でできることはやっておきたいんですね。

でもこれそもそもの音楽の作り方を限定している気がする・・・


その3

・キックとベースの長さをコントロール

書きたかったのはコレです。好きなグルーヴを作るために考えたのは結局コレです。

具体的に説明するとベースは少しリリースを長めにとり、プチッとノイズが入らないようにし、MIDIノートを短くして始まりも終わりもスキマを作ることです。

低域は潔くバッサリカットが基本です。

EQではなく、時間の話です。←重要

キックが鳴っているところはベースの低域が一切ならないくらいの潔さがあっていいと思います。指向性がなく、鳴っていても邪魔です。もちろん、位相の関係がクリアできるのであれば重ねてもいいと思いますが。

いわゆるサイドチェインを低域にはマックスでかける感じです。


キックに重きを置くばかりで気づけなかったこと、気づいたことが1つずつあります。

気づいたこと。

サンプルを複数重ねると波形が完全に重ならない部分が出てくるんですが、そうすると複雑なキャラクターができます。

このキャラクターがグルーヴを作ります。大きい音から小さく減衰していくだけでなく、少し音量に波を作ってあげる。これだけでかなり変わります。

気づけなかったこと。

キックにこだわるあまり、ベースについてはそこまで研究していなかった部分があります。キックとベースを一切重ならないようにサイドチェインでかけてはいましたが、キックにサイドチェインをかけてはいませんでした。

いわゆる超低域がずっと鳴りっぱなしになっていたのです!

恐ろしい!!!

ドラムの輪郭はアタックにあり、グルーヴはベースの動きが大きく影響している。

このことを全然意識してなかった。

ドラムは短くても十分成立します。むしろ低域があまり長くないほうが音のフォーカスがアタック側にいきます。

ただ短くしたからいいわけではありません。

キックとベースの間に余白を作ってあげる。

これが一番言いたかった!!

低域は聞こえないからこそめちゃくちゃ重要です。

EQや音程の前に時間軸(音の長さ)を見て、余白という概念を取り入れましょう!!

これが超低域を制するワザかもしれません。

sleepfreaksで白戸さんの作編曲実演で言っていた音価が重要というのがこだわればこだわるほどよくわかっていく。。。


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