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強化されたテーマ性(ゼノブレイド3感想その1:ネタバレ注意)
遅ればせながら約ひと月、プレイ時間120時間超えでゼノブレイド3クリアしました。現在2週目でさらに20時間増えました。
本当なら総括した感想上げようと思ってたのですが語りたいことがあまりにも多すぎて碌にまとまらなかったので、一旦シナリオで語られていたテーマ性についてまとめてみました!
一応連載形式でちょこちょこ記事を上げていきます。
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タイトルにもある通りここからはネタバレ注意です!クロスを除くゼノブレイドシリーズにもがっつり触れていくので未クリアの方はブラウザバック推奨です!
強化されたテーマ性とは何か
ゼノブレイド3は主人公3人が戦場で戦っている場面から始まりました。舞台設定も対立する2つの国家が絶えず戦争をしている上、兵士の寿命も10年とあまりにも過酷すぎるディストピアSFとなっています。
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酷い世界だろ、ここは!
過去2作が牧歌的環境からどんどん重い背景が明らかになっていくのに対し、3は開始の時点で人間の生死を直視させられる重すぎる状況になっています。
加えて主人公の中で特に中心となるノアはおくりびとという僧侶のような役職についており、物語が始まる以前から世界に対し疑問を常に抱いていました。
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露天が並び穏やかな営みが垣間見えます。
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自然豊かな大地が心を癒してくれます。
シナリオの進行・演出上、プレイヤーは必然的に視点となっているノアの考え方を通して世界を見ていく形になるため、この世界における命とはという問いが投げかけ続けられることになります。
また、前述の通り戦争をし続けている世界のため各地には人の死体がゴロゴロ、おまけにヒロインの寿命は残りわずかと否が応でも死に直面し続ける状況にさらされています。
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以下ここが酷いよアイオニオンポイント
常に戦争している世界
生産される人々
兵士の寿命が長くて10年
生まれた頃から戦闘訓練
敵の命を奪わなければ自滅
敵の命を奪うためにはブレイド(手持ち武器)で殺る必要がある
戦果を上げるとコロニーのランクアップ。ただし最大まで上げると…
(書いてて思ったのですがこんなに重すぎる設定のゲームをよく面白く仕上げられたな、と感心しました。人の死に触れ続けさせるゲームなんて言葉だけで表現したら絶対プレイする気起こりません……)
こうしてモノリスソフトの策略により、我々プレイヤーはゲームを起動した直後から命というテーマにさらされ続けることになります。こういった綿密な設計が過去作と比較してテーマ性が強化されたとプレイを通して常々感じる要素になるのかなと思います。文に起こしてみると改めて非常によく作りこまれたゲームだなと感じます。
今回はここまで。次は強化されたテーマ性から語られたことについて話を広げていこうと思います。