世界一嫌いな「リア恋ヲタク」に自分がなっているという現実を受け止められない
世界で一番厄介なヲタクは「リア恋ヲタク」やと思う。マジで。でもガチガチにリア恋ヲタクやってる。やめたいのにやめられん。助けてくれ。
分かってんのよ? 画面の向こうの人に恋しちゃいけんことくらい。何せヲタク歴長いし。
リア恋ヲタクってのは、アーティストだったりアイドルだったりクリエイターだったりを駄目にしてしまう最悪のヲタクであることは分かってる。ていうのも、リアルの恋と一緒で完全に盲目になってしまうのよ。もう何やっても可愛いし、何やっても許せてしまう。でも「何やっても」の中に、熱愛は含まれていない。「何やっても許せる」とか言ってる割には、地雷数が多い。それがリア恋ヲタク。くそ厄介やし、おそらくアーティストやらアイドルやらクリエイターには一番嫌われているタイプのヲタク。
なのにどんどこ増やしてしまう、リアコ。もう既に私5人くらいおるもん、リアコ。
「恋の対象」のくせにいっぱいおるのも意味分からんよな。でも、リア恋ヲタクは厄介ってこと分かってるから、通常なら一人に絞って注ぎ込むべき「恋心」ってやつを常に分散させておかないと、後々自分の首を絞めることになる。だからあえて複数人リアコを作ってある。だってそのうち一人に熱愛報道出たり、そのうちの一人が結婚しても、「私にはまだあと4人リアコおるし」って思える。とにかく自分が傷つかんための逃げ道を作っておかないと、心がいくつあっても足りん。
リア恋ヲタクやめたいのはマジでやめたい。心からそう思ってる。やのになんでやめられへんのかって、理由は一つ。
「みんな、しようと思って恋しとるか?」ってこと。
要は、気付いたら落ちてんのよ。恋に。別になろうと思ってリア恋ヲタクになったわけやないのよ。知らん間になってたのよ。
「そういえば最近このアーティストばっか目で追ってしまうな……このアイドルのこの人だけ目につくな……コンビニの店内放送であの人の声がふと聞こえた時、なんか意味もなく嬉しいような恥ずかしいような気持になったな……ん? もしかしてこれって……?」
みたいなことなのよ。テレビでその対象を見かけた時、Twitterを開いて「○○がテレビ出とる! 頑張れ~!」じゃなくて、「○○…………結婚してくれ…………」って絞り出すようなツイートしか出来んようになったらもうおしまいなのよ。落ちてんのよ。そしたらもう後は地獄の日々が始まるんやから。
リア恋になる理由はもう一つ思い当たる節がある。
「友達がいなさすぎる」ってこと。
友達があまりにもいない、だから自分を肯定してくれる存在がいない。誰にも肯定されないまま日々を過ごしてたら、突然自分の気持ちを代弁してくれる人をテレビで見かける。これは遠回しに「あなただけじゃないよ」って言ってくれてるのでは!? はい、もう落ちた。もう落ちたよ。リアコ増えた、また。
そうやってリア恋ばっか増やすと、ついにそのリアコを見るのもキツくなってくる。だってそのリアコ、画面の向こうの手の届かん場所におるんやから。私なんかと住む世界が違うねんから。こんなに好きやのに、自分の存在を向こうは知らないし、その上告白すらさせてくれない。遠すぎる。ガチで恋してるのに、付き合える可能性は皆無。そんな対象、見たくない。じゃあもう妄想の中でだけ生きててくれればいい。テレビなんか出んな、もう。
東海オンエアのてつや、推しと付き合ってるそうだね。いや~、やっぱ天才は違うわ。
私は本気でてつやは天才やと思ってるから、全然びっくりせんかったもんね。なるべくしてなったみたいなもんやから、あれは。天才にしか為せない業よ。だからあれ見て「私も頑張れば推しと付き合えるかも!」なんて思わん。こう見えて、意外と現実見えてるんよ。
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