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ガソリンスタンドで深呼吸

ピザを食う。実食。

油田、金脈、活火山、桜島、マキマ、パウエル、朝間、F#、森、切り株、ビルが建ち……

ニョッキリ

カマキリが刃を振るう。

俺たちはどこへ行く? 何星へ行こう。

銀河の彼方へ、何で行こう? 超特急、お急ぎください。お客様はこれから神様になります。新たな太陽となります。クリスマス。
靴下を洗濯したら 一個消えた。
Tボーンステーキが焼けている。
オーブンの中には新たな世界。丸焦げ。恋の世界。豆電球。
海を渡る、走馬灯が駆け巡る星々のきらめき。
ゆらりゆらり。

波打ち際で待っててね。
新幹線で迎えに行きますので。
探さないでください。暴れないでください。お客タマ?




お客タマ?





















































ここは無の世界。
































































あなたの姿かたちはもう存在しなくなりました。





























































雨あられ。





ラムネの栄養。







目覚ましが鳴る。





そんで?

目覚ましが鳴ったから何だってのさ。




目覚ましが鳴ったから何だってのさぁ???




人には睡眠が必要です。
いってらっしゃい。




無。
小休止。

ドラムの音。

水を飲むギタリスト。


眼鏡を探す俺……、俺……、俺……。


俺!


俺は存在していた!

けたたましく鳴り響くシンセサイザー。

宇宙人が来ちゃうよ、お父さん!

「宇宙人なんているワキャねえだろがい!」

けたたましく鳴り響くシンセサイザー。


ピンポーン。


静かなワンルームに響く音。


ピンポン ピンポーン。

これで3回。

あと1回で4回になる。




ワンルーム。




静かなり。




4回目の音は鳴らなかった。


30秒数えて玄関を開けると、あの日の俺が覗き込んでいた。

これはあの日の俺だ、と今日の俺は思った。

俺はあの日の俺を覚えている。

オーブンでTボーンステーキを焼いていたんだ。

カリッカリに焼いていたんだ。


んだ!

「ミディアムにしますか? レアにしますか?」

そう聞く店員の背後を老婆が横切った。

俺は知っている。あの老婆、男子トイレで用を足したんだ。


時を戻そう。

俺は母の腹から生まれた。

その泣き声で手術室のワイングラスを割ったらしい。

そのころから正義感が強かったみたいだ。









ヒガンバナってピンクのもあるんだねぇ。



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