お前が死んだ意味ってこれなの?
2024年6月某日
8:15
おはよー🥱
昨日、なんかすっごい映画みたいな夢をみた。
なんだあれ?
パラレル?私が、あの選択をしなければ、
あの子とあの子がくっ付いてた。
みたいな。なんだあれ?
はっ!😳って起きちゃったやないか😒
すぐ寝たけど笑
変なの。
↓↓↓このお話の始まり
✂︎-----------------㋖㋷㋣㋷線-------------------✂︎
きょんは、ドッキリ大成功!!!
とかする様な奴じゃない。
ドキッとさせられる事はいっぱいあったけど。
きょんは嘘つきの正直者だ。
通夜と葬式は、一般的なペースより遅く行われた。
東北から関西まできょんを運ぶ作業や。
死因の解明?とかに時間を要してた。
死因は、凍死だった。
こんな残暑の秋に?
意味が分からん。
少しずつ、状況が分かってきた。
きょんは、東北で有言通りホテルで働きながら、
ボランティア活動をしていた。
お仕事がお休みの日。
きょんは、東北にあるとある山に向かった。
その年の秋は東北でも残暑だった。
東北に行って色々感じる事があったんだろね。
分からないけど。
世界を見下ろしたかったのか?笑
お前さぁ。上がり過ぎだって🤦🏼♀️
お空まで逝っちゃってどうすんだよ。
その山にはゴンドラがあったらしいの。
でもその日は、山の頂上の天気がすっごく荒れてて、
吹雪いてたんだって。
初雪ってやつだったみたい。
それで、ゴンドラの運行が止まってた。
山の人に、今日は頂上へは行けません。
って言われてたのに、
あのアホは、徒歩で強行突破したらしいの。
お前なんなの。
Tシャツとビルケンで。
殺してもいい?笑
どうせ、俺は不死身だ!!とか思ったんだろ。
バカじゃないの。
私はね。この時に「山を舐めちゃいけない」
って言葉を知ったの。
登り始めた日の、明るい時間。
昼なのか夕方なのか分からないけど。
きょんは、山岳?の人にSOSの電話を入れてる。
なんか、足を滑らせて落ちちゃったらしいの。
それで怪我をして、動けないって。
何やってんのお前🤷🏼♀️
その地点では、電波が入っていて。
今で言うGPS的なやつを使って、
山岳の人達が救助に向かった。
でも、そこにきょんの姿はなかったの。
そして、GPSは途絶えてた。
電池が切れたのかなんなのか。
知人や友人には連絡を入れてなかったみたいだから。
本人もその時点ではまさか、
死ぬなんて思ってなかったと思う。
確か、その翌々日。
きょんは山頂付近で発見された。
その時には、もうお空に逝っちゃってた。
バカの詰め込みオンパレード。
お前、どんだけ人に迷惑かけたら気が済むの?
最後の最後まで。いい加減にしろよ💢
本当に、
ご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。
糞バカ野郎の亡骸を見つけて頂き、
本当にありがとうございます。
私が変わりに言っといてやるよ🖕糞が。
きょんに用意された、会場は、
今まで見た事ないくらい小さな会場だった。
確か5階建てくらいのビルの葬式場で、
きっと1番小さな部屋だった。
実家のスタジオで、親友と喪服を借りた。
初めて、ちゃんと喪服を来た。
いつもなら、ボンに車乗せてってー😀
とか言う私達もその日は言えず。
親友と2人で会場に向かった。
ビルの前は喪服を来た人でごった返してた。
なんとなく、3階辺りの部屋だった記憶。
分からないけど。
階段にズラ〜と喪服を着た人。
何事ですか?ってくらい沢山沢山人が居た。
きょんのお兄ちゃんが
「来てくれてありがとうねぇ☺️」
ってみんなを誘導してた。
やっぱお兄ちゃん、長男だな。って思った。
まぁ共通の友人も多かったと思う。
きょんとお兄ちゃんは2つか3つ違い。
お通夜の日の事はあまり覚えてない。
とにかく人がいっぱいで、
まぁ明日も来るしって事で、ササッと帰った。
ご両親の顔は見れなかった。
3男のきょんの弟が制服を来てた様な記憶。
ちょっと年が離れてたんだな。
翌日のお葬式。
昨日程の人は居ないけど、
やっぱり部屋には人がいっぱいで。
どこに立てばいいのか。
私達はずっとボンの後ろについてた。
あんな悲しい背中見た事ないよ。
ボンはね。ゴリラみいな強い奴なの。
私達の学年のリーダー。
ドラッグ禁止!とかも全部ボンが決めてた。
あなたはバイク運転してはいけません。もね。
そんなボンの背中。
今にも倒れそうで。でも手を差し伸べてあげれなくて。
私達はその大きな背中を見る事しか出来なかった。
今思えば、
ボンもキチンと喪服のスーツを着てたな。
あぁ。なんか思い出したら胃が痛くなってきた。
糞腹立つわ💢
13年の時を経て、きょんが私に伝えたい事?
私達に伝えたい事ってなんなんだろ。
てか、なんで私なの?!💢
だるいって🖕
きょんのお兄ちゃんが、
「顔、見てあげて☺️」
って言うから、ちょっと躊躇したけど。見た。
なんで躊躇したかってのは、
死に顔みたら、
あのコウモリみたいな笑顔が。
消えちゃいそうな気がしたの。
いつものきょんの穏やかな顔だった。
で、所々、黒?紫?みたいなアザなのかな。
凍傷みたいな事なんかな。
へぇ。死人てこんな顔なんだ。
案外、見れなくもないな。そんな事を思った。
お葬式も後半に差し掛かり、
きょんのお父さんが、マイクの前に立った。
その時初めて、きょんのお父さんの顔を知った。
えー。今日は参列頂き誠にありがとうございます。
本当に手を焼いた息子でした。
どこで何をやっているのか。
何を考えているのか私には分からず。
どうしようもない息子でした。
昨日の通夜と本日の参列に驚きました。
私は、バカな父親です。
何も知ろうとしなかった。バカな父親でした。
皆様、本当にありがとうございました。
私は、グッと口を紡だ。
こんな悔しい事あんの?
これが、悔しいって気持ちだ。
そして、家族みんなで棺桶の蓋を閉める。
きょんのお父さんが蓋を閉めるのを躊躇してた。
その姿を見れなくて、私は下を向いた。
泣くな。もっと悲しい人達が居る。
私が泣くのは違う。そう思った。
そして、きょんのお父さんが、
亡骸に向かって叫んだ。
「この!この!バカ息子がぁーーー!!!」
そして、強引に棺桶の蓋が閉められた。
私達は、歯を食いしばり。
とにかく歯を食いしばって、
皆がすすり泣く音を聞いた。
きょんが火葬場へ運ばれる車が来た。
霊柩車ってやつか。
私達は、ぼーとしながら外へ出た。
霊柩車にきょんの入った棺桶。
ボンは拳を握りしめてた。
悔しい悔しい悔しい。
今なら分かるよ。この悔しいって気持ちは、
きょんの気持ちだったんだね。
お前バカじゃないの?
死んでから悔しがっても遅いんだよ!🖕
けど、気持ちは同じだったんだね。
霊柩車が、動き出した。
その時、ボンが1歩2歩と足を動かしたの。
追いかけちゃダメだよ!
私は慌ててボンを掴もうとした。
けど、ボンはそれ以上進まなかった。
ただ、霊柩車を見つめて。
私はそのボンの背中を見つめてた。
私と親友は、実家のスタジオへ。
喪服を返しに向かった。
私達は中々その喪服を脱げず。
貸衣装が沢山入ったタンスに、
背中をつけて、真っ赤に火照った顔を感じながら。
何も話さず。ただそこに座ってた。
↑↑↑次
↑↑↑私のスタート地点