Player Analysis(J League)
【選手データ】
大崎 玲央(おおさき れお)選手
1991年8月7日生まれ(27)
187cm / 82kg
(Wikipedia調べ)
ポジション : CB / DH
【所属チーム】
2014-2015 Carolina RailHawks FC < NASL(アメリカ2部)>
2016 横浜FC <J2>
2017-2018 徳島ヴォルティス <J2>
2018- ヴィッセル神戸 <J1>
※ NASL (North America Soccer League) 「北米サッカーリーグ」はアメリカ2部のセミプロリーグであるが、MLS (Major League Soccer) への自動昇格システムなどは無し
※ Carolina RailHawks FCは現在、「North Carolina FC」に名称変更
https://www.northcarolinafc.com/
【分析試合】
2018 J1 第24節 V神戸 - 横浜FM
2018 J1 第26節 V神戸 - G大阪
【STRONG POINT】
まず目を引くのが足元の正確性。
トラップが乱れることが少なく、外側でボールを受けた際に中へ出すパスのスピードが速い。ボールを動かすことで試合を展開させることができる能力を持っている。
自身もそこには絶対的な自信を持っているようで、ビルドアップ時のプレーに迷いがない。それにより、彼がボールホルダーである時にはチームに安定感と安心感が生まれている。
前の選手が大崎を信じてポジショニングできることにより、無駄なスタミナ消費を防ぐことができる。同時に、中盤高めの位置までスムーズなボール運び(コンダクティング)が行える。
次いで、正確なボールコントロール技術(止める・蹴る双方)には似つかわしくない脚の長さも大きな武器。
高身長の選手でも、胴が長い選手はステップワークがぎこちないことが多いが、長足選手はストライドの調整幅が大きいこともあり、相手が後ろ向きの際にインターセプトを前提としたプレスが掛けられる。
DFとして大きな魅力だ。
【WEEK POINT】
この選手、おそらく相当頭がよい。そして、攻撃(特に組み立て)が好きな選手である。攻撃時には、守備時の2倍は首を振る。
しかし、その能力を守備時に発揮することがあまり見られない。
加えて、アメリカ合衆国の永住権を保持するバイリンガルは、自身のアイデアに相当なプライドを持っているように見受けられる。自分が思い描くビルドアッププランは明確だが、その通りに試合を進めたいという気持ち少し強いように見受けられる。
また、彼の個人的守備戦術はそのプランのために実行されるため、「守備」という観点から見た時に、「守るための準備」が細部において疎かになっていることも多い。
それがチームの弱点となっているシーンが少なくなかった。
自分がポジション修正のために動き直さなければならないところを、味方選手に指示を出して動かない……という場面や、「現状を全て把握した」と過信してボールウォッチャーになっている瞬間も多い。
ただ、ディフェンス時に首を振る回数を1.5倍に増やすことで、このWEEK POINTに羅列した様々な個人的問題は解消される可能性は高い。
なぜなら賢い選手のため、彼の計画自体は実現できれば理想的なものであるからだ。
【注目点】
今シーズン、組織内部からも改造を図るヴィッセル神戸。
そのなかでも活発化している強化担当部が完全移籍で獲得した選手。
27歳で迎えた初のJ1挑戦の機会をものにするためには「連続したスプリントの中でも首を振り、自分の描く計画とズレた仲間のために自分が走ることができるか」が当選手の活躍度合いを左右すると予測する。
そしてそれは、ヴィッセル神戸の順位に直結する。
27歳にしてなお、可能性を秘めた選手だ。
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マツメイラス松田(松田勇希)
[サッカー実況解説者]
2014年に7年間勤めた広告制作会社を退職。
ブラジルW杯開催中、現地ブラジルで就職活動。
2016年より本格的に実況・解説者として活動開始。
インターネット番組を中心に活動中
ハトトカ : http://hatotoca.com/
Bitter Channel : https://freshlive.tv/bitter_channel?login_succeeded=true
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