
日記 note勉強会
先日、元note社のディレクターで、今はパーソナル編集者をされているみずのけいすけさんの「書けるようになるnote勉強会」に行ってきた。

会場は天神。開始は17:30。仕事を定時で終わらせても開始に間に合わない。本当は半休でも取りたいところだったけど、そんなことも言っていられない。なんせ私には今年度あと2日しか有給が残されていないのである。どうだまいったか、ガッハッハ。ハァ……(海よりも深いため息)。涙を拭きながら急いで仕事を片付け、会場へ走った。
30分遅れで会場に着くと、部屋はほぼ満員状態で熱気に包まれていた。みずのさんに「空いてる席にどうぞ」と促されて、黒い服の女性の隣に座る。その女性になんとなく見覚えがある気がしてよく見ると、いつもnoteで仲良くさせてもらっている猿荻レオンさんだった。
猿荻さんはいつか黒い服しか着ないという記事を書いていた通り、本当に今日も黒かった。上下黒の洋服。コートもバッグも、髪まで全部黒。ただしメモをとっているボールペンはラメがキラキラとしているピンクで、そのギャップにドキッとする。謎めいた雰囲気に圧倒されてなんだか緊張する。
勉強会では、みずのさんが今年noteを読んで気になった記事を紹介していた。「この記事は自分ができていないことを書いているのが面白い」とか「この記事は切り取り方がうまい。旅行記なんだけど、空港に着くまでしか書いていない」とか記事から書き方のヒントを見つけていく。普段何も考えずに書いている私は発見が多すぎてずっと目から鱗、寝耳に水、開いた口がふさがらなかった。顔面が忙しい。
それから質疑応答。みずのさんは伝えたい想いがどんどん溢れくるように、ずっと早口だった。文章だけじゃなく、その作者に対しても真剣に向き合っている。相手を深堀りしていって、本人が自覚していない面白いものを見つけ出していくのがとてもうまい。編集者ってすごい。いや、たぶんみずのさんがすさまじい。「そういうものを書かせたくてうずうずするんですよ〜」と言っていて、もはや変態かと思った。
その後、居酒屋に移って二次会をする。途中みずのさんが近くの席に来てくれたので、私も「note公式の『今日の注目記事』ってどうやって選んでるんですか」とか「創作大賞ってどうやって選んでるんですか」とかそういうことを聞いた。良い記事書いていこうぜという熱い勉強会だったのに、効率の良い攻略法を探る卑しい私にもみずのさんはとても親切で偉大な人だった。
隣で飲んでいた猿荻さんはすごいペースでビールを飲み干していた。次のビールがなかなか来なくて、「この店はビールのジョッキが小さい」と文句を言っていた。す、すごい。二次会が終わり、時間も遅かったがまだ飲み足りないという雰囲気だったので(猿荻さんが)、ミーミーさんと日々木ドラゴンさんも誘って近くの屋台村のようなところでまた飲んだ。
営業職をしておいてなんだが、私は普段会わないような業界のしかも初対面の人って、けっこう苦手だ。なにを話していいかわからない。異業種交流会というパーティー的なものに昔参加した時はただ冷めたオードブルを全種類食べてお腹を下しただけだった。でもnoteで繋がっている人に対しては、どうしてか自然に話ができるなと思った。なんとなく親戚の集まりに来ているような不思議な気持ちだった。
日々木ドラゴンさんと屋久島移住の話や、ミーミーさんや猿荻さんと福岡の高校受験の話をした。それからみんなでnoteをどうやって書いているかという話もした。noteから誰かと知り合うというのはとてもいいかもしれない。勉強会もしてくれて、すばらしい文章を書く人たちとこうして繋がれるというのがとてもありがたい。
やがてお店も閉店の時間になり、店を出ると「ラーメン食べたい」と猿荻さんが言った。謎めいた雰囲気はもうなかった。