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祝Retty東証マザーズ上場!〜デザインの舞台裏〜

Rettyでリードデザイナーをしています、ヤマモトマユミ(@mayya)です。

※ 2020年10月からリードデザイナーになりました。引き続き、Rettyの成長とRettyをご利用頂いているユーザーさんに食を通じてHappyな体験を届けられるように頑張ります!

2020年10月30日、Retty株式会社は東証マザーズに上場いたしました。

上場にあたり、上場記念ロゴや記念グッズ、上場セレモニーの会場装飾など全体のクリエイティブディレクションとデザインを担当させていただきました。準備期間は1ヶ月!その中で全てを用意するのはなかなかハードでしたが、Rettyらしい上場セレモニーを彩ることができたのではないかと思います。今回は、そのデザインの舞台裏を書いてみようかと思います。

上場日当日のレポートも合わせてどうぞ!

「繋がり」をカタチにした上場記念ロゴ

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まず最初に着手したのが、上場セレモニーのコンセプトとロゴ。この上場記念ロゴが、Retty上場のキービジュアルとなる重要なものになりました。

コンセプトを決めるとなった時に、私の頭の中では、すでにあるキーワードが浮かんでいました。それが「繋がり」です。

Rettyを通じて、人と人との「繋がり」で生まれた素敵なエピソードを見聞きすることが多く、その繋がりの連鎖が、この度の上場を迎えることができた重要な要素の一つだと感じていました。

「繋がり」+「お祝い」を掛け合わせて、何かぴったりなモチーフがないか探していたところ見つけたのが「水引」です。

慶事や弔事の際の贈り物などに使う「水引」。その中でもお祝いごとに使用される「梅結び」という結び方は、結び目が固く簡単に解けない結び方から「固く結ばれた絆」の意味が込められていることを知り、見つけた時に「これだ!」と瞬時に感じました。また、梅の花は厳しい冬を乗りこえ、春に先駆けて咲く花として運命向上の意味をもつということで、幾つもの苦難を乗り越えてきたRettyにふさわしいなと。

上場までの歴史は、Retty代表武田のインタビューでも語られています。

このコンセプトを上場セレモニーのプロジェクトメンバーに提案したところ、満場一致で即決!代表の武田にも一発OKをいただき、この上場記念ロゴを軸に、記念グッズや会場装飾へ展開することとなりました。

【ちょっと裏話
実は最初のロゴは、グッズなど小さいものにも展開することから、印刷が潰れないよう水引を2本でデザインしていました。ロゴデザインが完成したあとに、水引について調べていたところ、水引の本数には意味があり、偶数は割り切れることからあまり縁起が良くないという説が!他のメンバーとも相談して、やはりここは3本にしよう!と1日がかりで3本の水引ロゴに変更することとなりました。(その後、上場に関するグラフィックほぼ全てにこのロゴが使われることになったので、あの時妥協しなくてよかったなと…笑)

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開ける時のワクワク体験にこだわった上場記念グッズ

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Retty社員に配られた上場記念グッズは、Retty上場が社員全員の思い出になるように…とデザインしました。その中から2つほどご紹介します。

Retty上場記念オリジナル豆皿

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食に関するもので日々使えるものを・・とメンバーで考え、様々な使い方ができる豆皿をチョイス。上場記念ロゴと、Retty公式キャラクターRettyくんと梅結びコラボデザインの2種。豆皿は別注の木箱に入れ、オリジナルの熨斗をつけて仕立てました。箱を開けると、上場記念ロゴの豆皿、その下にRettyくんの豆皿が出てくる仕様で、受け取った時と開けた時にワクワクしてもらえるようにと、プロジェクトメンバー総出でひとつずつ梱包しています。(約200個の梱包は大変でしたがそれもよい思い出です笑)

上場メッセージが封入された封筒

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上場するに当たり、社員へのメッセージなどが封入された封筒は、表は上場メッセージカード、裏は社員家族へのメッセージや記念ステッカーが透けていて、「何が入っているんだろう、開けてみたいな」と思ってもらえるようにデザインしています。封筒は、トレーシングペーパーの封筒を使ったので強度的に少し心配がありました。そこで、上場のメッセージカードを封筒にジャストサイズの厚紙で作ることで、折れずに持ち帰られるよう工夫をしています。

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これらの上場記念グッズは、オリジナルのミニトートに詰めて、上場日当日、社員に贈呈されました。

定員の倍の広さの上場セレモニー会場。装飾はとにかく大胆に!

「同じメンバーで経験することは二度とない、Rettyのマザーズ上場という日をメンバーみんなで共有したい!」という思いから、社員のプロデュースで上場セレモニーを行いました。

今回のセレモニーは感染拡大防止の観点から、収容人数が倍以上の会場をお借りしました。初めて会場の下見に行った時「こんな広い会場、どう装飾しよう…」と立ち尽くしてしまうぐらいの広さ。笑

予算も限られている中で考えたのは「とにかく装飾は大きく大胆に!」ということでした。今回は常に注目されるステージ周りの装飾のデザインについて書きたいと思います。

ステージを飾る高さ4mの懸垂幕

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まず最初に取りかかったのがステージ左右の懸垂幕です。高さ4mもの幕のデザインは、メジャーを使って実寸サイズをイメージしたり、会社のプリンタで幕の一部だけ印刷しては全体感を見る・・を繰り返しながら試行錯誤。完成した幕が納品された時は本当に嬉しかった!会社で広げた時、大きすぎて広げきらないくらいでした。笑

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ステージに花を添えたフラワーアレンジメント。実は・・・

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セレモニーの様々な場面を華やかに演出してくれたステージ上のフラワーアレンジメント。実は、上場セレモニー4日前に決まったものでした。その日最後の会場下見に行った時のこと。会場中央からステージを眺めると何かが足りない気がする・・。ステージ左側には司会が立つので、その反対側にお花を飾るとバランスが良さそうだと感じ、すぐにメンバーに相談してお花を注文しましょう!ということに。

今回素敵なフラワーアレンジメントを制作してくださったのはFUGAさん。コンセプトをお伝えしたところ、ロゴの梅結びから発想してアレンジメントを制作して頂きました。また、「とにかく会場が広いのでアレンジメントを大きくしたい!」と相談したところ、高さ2mものアレンジメントを作って頂き、会場後方から見ても華やかさが伝わってくるステージになりました。

今となってはこのアレンジメントがないステージが想像できないくらい。「花を添える」という言葉が身に染みた経験でした。笑

1ヶ月でデザインしたものは約20種類!すべて作りきることができた秘訣は…

準備期間が短期間かつ、何も決まっていないところからのスタート。作るものを決めながら、デザインもほぼ同時並行で進めていく必要がありました。また、業務の都合上、一人ですべてのデザインを作りらないとなりません。

制作過程を全部見せながらデザインする

この短期間で多くのものを一人でデザインするために…デザイン過程を常にプロジェクトメンバーに共有しながら進めていくようにしました。

例えば、記念グッズでは、最初それぞれのメンバーが個別に進めていたため、メンバー間で全体イメージが揃っていませんでした。そのため、ラフなグッズイメージを作って共有し、すり合わせを行いました。

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※ 最初のイメージは、バッグも巾着タイプだったり、箱も平箱だったり最終形とは結構違います

もう一つの秘訣。それは…

上場セレモニーという重要なプロジェクトを短期間で準備するのはなかなか大変でしたが、乗り切れたのは、忙しくても常に笑いが絶えず、全員が全力で走りきる、このプロジェクトメンバーと一緒にできたことが大きいと感じています。

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特にデザインを共有した時に、押してくれるスタンプがとっても励みになっていました。良いものには良いと言い、違うと思えば誰でも率直に意見を言うRettyのカルチャーは、デザインのスピードを加速させる原動力になっています。

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セレモニー終了後に撮影したプロジェクトメンバー集合写真。みなさんお疲れ様でした!

今回、Rettyにとって重要な節目となる、上場に関するクリエイティブディレクションを担当できてとても光栄に思います。しかし、マザーズ上場は私たちにとってまだまだ通過点。これからも「食を通じて世界中の人々をHappyに。」というビジョンの実現に向けて、デザイン面で全力を尽くしていきます!

※ 全ての登壇者は発言時にはソーシャルディスタンスに配慮し、記念撮影時には発言を止めた上でマスクを取って撮影しました。

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