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5人でもできる!デザイン組織化大作戦!

Rettyでリードデザイナーをしているヤマモトマユミです。
この記事はRetty Advent Calendar 2024の2日目の記事です。

最近は旅やフェスの投稿ばかりしてて、仕事のnoteはお久しぶりです。
もちろん仕事もしています!Retty(レッティ)で今もバリバリやっています。

今日は、タイトル通り約2年かけて取り組んできた少人数でのデザイン組織化がカタチになってきたので、noteにまとめようと思います。

Rettyのデザイン組織について

まずはRettyのデザイン組織について紹介したいと思います。
Rettyには5人のデザイナーがいます(そのうちの一人が私です)。

Rettyではデザイナーが1つのグループに所属しているわけではなく、ミッションごとのチームに所属しています。そのため、各チームに1〜2人デザイナーが配属されている感じなので、通常時は横のつながりは少ない体制になっています。

Rettyのデザイン組織の課題

Rettyのデザイン組織として、一番大きい課題は「デザイン組織としての力が最大限出せていない」ことでした。

個々には活躍しているが、チームという塊では力が発揮できていない。
1人より2人、2人より3人。そうやって集まることによって1.5倍や2倍以上の価値を生み出すこと。それができていない組織でした。

ターニングポイントは「今の自分たちに合ったデザイン組織の理想像」の目線合わせをしたこと

デザイン組織としての力をつけるために色々施策を打ってきたのですが、なかなか成長したと感じられるまでにはいきませんでした。

しかし、今年の6月頃から変化が出始めました。
ターニングポイントは、今のRettyのデザイナーの人数規模に合うデザイン組織の理想像について、デザイナーみんなで目線合わせをしたことです。

以下は、その時、私から議案として持っていった時の文章をそのまま掲載します。

【現在のデザインチームの理想像について

背景
- デザインディスカッションやペアデザイン、デザイン組織相談などRettyのデザインチーム強化に向けたアクションを行なっているが、目指す状態を定義してはいなかった
- Rettyに在籍しているデザイナーは5人で、今のサイズに合った理想形があると感じている
- 改めてデザインチームの理想形を定義し、理想形を目指して全員がアクションしていけるとよいなと思った

現在のデザインチームでの理想形
「デザイナー同士のコミュニケーションによって、Rettyのデザインクオリティ(体験・価値)の向上・担保が行えている状態」
デザインスキルの向上に関して、誰かが一方的に育成する状態ではなく、お互いの知見を共有し合い、ディスカッションすることで双方のスキル向上ができている状態

👆にした理由
5人の規模感だと、ルールを決めたりガイドラインを策定するよりもコミュニケーションによって解決する方が一番効率がよいと感じている

現在、山本はほぼUIデザインは行なっていないので、実質UIデザインは4人。と思うと、ルールを定義していくよりコミュニケーションで解決する方が質の担保+チーム力の向上によいのではないかと思った

理想系に向けた方針
- 「聞く・話す」ことを大事にし、機会を増やす
- 業務の中で発生した疑問・困りごとは、積極的にデザイナーに共有する
- 解決済でも共有しあうことでデザイナー間の共通認識にしていく

チームが分かれていたり、リモートワークがメインである働き方の中で、デザイナー間のコミュニケーション量が少ないと感じていました。
5人のデザイン組織では、まずコミュニケーションが最初の一歩!これをまず意識していこう!とデザイナーみんなで目線合わせをしました。

徐々に加速するデザイン組織への変化

以前からデザイナー同士のコミュニケーションする場は作ってきたのですが、上記の目線合わせをしてから目に見えて変化が出始めました。

定期的なコミュニケーションの場としては以下の3つがあります。

①デザインディスカッション

週一回、デザイナー全員で集まる30分のミーティングを設定しています。
アジェンダは持ち寄りで、デザイン制作における共有事項や悩み事の相談、その他Retty内でのデザインに関することなんでもトピックなどをメインとして運営してきました。

理想像を目線合わせする前は、一方的に私が話すことが多かったり、トピックがなく早めに解散する日もありました。
目線合わせ後は、各人からまんべんなく相談トピックが上がってくるようになったり、臨時でデザインディスカッションを開催するなど、以前よりもディスカッションの数も内容も濃密になっていきました。

②ペアデザイン

週一で2人1組になって、その時にデザインしている施策などについてディスカッションする時間を設定しています。
目線合わせ前は、ペアデザインするお題がなくスキップしたり、ただの雑談になることが多々ありました。目線合わせ後は、ペアデザインでデザイン相談するのはもちろんのこと、時間外でもデザイナー同士が相談する場面が増えていきました。

③リードデザイナー(山本)との1on1

隔週で各デザイナーとの1on1を行っています。私との1on1では、デザイナーとしてのキャリアや、スキルアップについてのアドバイス、現在担当しているデザインの壁打ちなどをしています。

1on1では、デザイナーのみんなが何か自分の成長につながるヒントを1つでも持ち帰ってもらえるように意識して話をしています。

定期的な1on1で、デザイナーそれぞれの成長や変化が見えやすくなりました。
それぞれと1on1を始めて1年以上がたち、長期的にどのくらい成長したかなどが振り返れるようになり、各デザイナーが次のレベルを目指すためのアドバイスがしやすくなったと感じています。

上記3つはコミュニケーションに関する施策ですが、デザイン組織としての力をつけるためのその他の施策として、部門長とのデザイン組織化相談会や、デザイナースキルフィードバック制度なども合わせながら、デザイン組織化を推進していきました。

デザイナーの力を合わせてできた新しい機能がリリース!

Rettyのアプリで先月新しい機能がリリースされました。

「大人の忘年会」や「おしゃれにメリクリ」など季節に合ったテーマから、「個室」や「デート」など定番のテーマまで、横にスワイプするだけで簡単に切り替えてお店探しができる機能です。

このカラフルで印象的なタブのUIは、はじめはもっとシンプルで今のUIのルールに則ったデザインでした。

この機能の元となる設計は私が担当していましたが、Rettyといえばこのタブ!ってくらいの印象を作りたい!とみんなに話し、デザイナーみんなでFigmaを触りながらディスカッションしてできたのがこのUIです。
リリースして1ヶ月経たないくらいですが、多くのユーザーさんに使っていただいています。

以前のデザイン組織では、このようなコラボレーションは起きにくかったと思います。
理想像を目線合わせして半年。5人のデザイン組織は、理想像にかなり近づいたと思います。
これは、私一人でできることではなく、それぞれのデザイナーが理想像を意識しながらアクションしてくれたから、できたことだと感じています。

これからのデザイン組織の展望

デザイン組織化としては、まだまだ第一段階だと思っています。

今の第一段階の組織で、より多くのユーザー価値を生み出すこと。そして、第二段階のデザイン組織の理想像を定義し、またデザイナー全員で理想に向けてアクションしていきたいと思っています!

これからのRetty(レッティ)もお楽しみに!✨

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