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面接で逆質問「もうサービス出来上がってますよね?」への答え

Rettyでリードデザイナーをしてますヤマモトマユミ(@mayya)です。
Rettyでデザイナー採用を本格化して約1年経ちました。
この1年間で、カジュアル面談や情報交換も含めて沢山のデザイナーの方にお会いしましたが、よく同じ質問をされました。本日はそんなよく質問された問いに対しての話です。

よく質問された問い。それは…

「もうRettyってサービス出来上がってますよね?」

そんな時、私はこう答えます。

全然できていません

この質問、Rettyだけでなく、長く運営しているサービスの採用担当をしていると、聞かれたことがある人は他にもいるかもしれません。
そして、皆さん心の中で思っているはずです。まだまだやることがいっぱいだ!と。

Rettyも例外なく、できていないこと、やりたいことだらけです😭
外から見ると、WebサイトはPCもスマホもきれいにできて見えるし、アプリもiOS/Android両方とも揃っている。お店探しから予約、お店のオススメを投稿できたりと、一通り必要な機能は揃っている。ユーザー数も月に数千万利用されていて、もうサービスは出来上がっていて、やることはないんじゃないかと思われているのかもしれません。

でも、

全然できていません

その理由は次の章から述べたいと思います。

【大前提】プロダクトは変化し続けるもの

サービスフェーズによって注力ポイントが変化する

プロダクトは変化し続けるものです。Rettyもリリースから10年を迎えたサービスですが、その時その時のフェーズによって注力ポイントが変化していきました。

現在は、Rettyを指名使いして下さるリピートユーザーを増やすフェーズに入っています。直近のフェーズに入ったのは2020年の年末頃。昨年1年間は、新しい指標に合わせてサービス全体の体験設計の見直しや、Rettyにおける重要な機能の大幅リニューアルを行なったりしました。そして、まだまだリピートユーザー増加に向けて2022年も動き続けています。

このようにフェーズだけ変化しているようにも見えるかもしれませんが、実は難易度もフェーズが変わるごとにどんどん上がっています。それは、ユーザー数の多さ、大規模サービスならではの複雑な仕様、ビジネス要件など、考慮しなければならないことがどんどん増えるからです。
私は3つ前くらいのフェーズにRettyに入社しましたが、今が一番難しくやりがいがあると感じています。

2021年の動きについては以下の記事に詳しく書いているので参考まで。

コーポレートビジョンが変わると目指す方向が変化する

昨年12月、Rettyのコーポレートビジョンが変わりました。

新たな「食体験」を創り上げ、人生をもっとHappyに。
新しいコーポレートビジョン

コーポレートビジョンが変われば、会社が目指す方向性や、仕事をする上での指針も変わっていきます。
旧ビジョンでは、どちらかというと「外食をする人」にフォーカスしたビジョンでしたが、新しいビジョンでは飲食店を経営・働く人も対象に含まれています。また、新たな「食体験」を創り上げ…とあり、これから新しい食体験を創るということがビジョンに含まれています。

そう、ここはまだまだこれから・・そう、これから創るのです!

それは、今までのプロダクトを新たな食体験に変化させるかもしれないし、まったく新しい食体験プロダクトを生み出す可能性もあります。
コーポレートビジョンが変わったタイミングは、革新的なことができる面白いタイミングとも言えるかもしれません。

新しいコーポレートビジョンについてはこちらの記事も参考まで。

逆質問の裏側を読み解くと・・・

「もうRettyってサービス出来上がってますよね?」という質問には、その裏側に隠された心理があるんだと思います。
この章では、私の勝手な解釈で裏に隠された本当の問い?かな?という質問について答えていきたいと思います。

Q 「サービスの細かい改善がメイン業務なの?」

A 「そんなことはまったくありません」

昨年リリースした人気店のリニューアルや、ネット予約でPayPayボーナスが獲得できる機能など、表に見えているもの/見えていないもの含め大規模開発はコンスタントに発生しています。もちろん、大規模な新機能の開発だけでなく、細かくPDCAを繰り返して体験改善を行う施策や、不具合対応なども同時並行で行っています。サービスにおいて、新しい機能などの「攻め」の部分と、細かい改善などの「守り」は両方重要です。攻めがなければ大きなインパクトは起きず、守りがなければ徐々に体験が悪くなっていきます。

Q 「0→1の経験って積めないの?」

A 「機会があれば経験できます!前例あり!」

もちろん機会があればチャレンジできます!
昨年は、新規事業のRettyOrderという店内モバイルオーダーシステムをリリースしました!

今後RettyはDXプロダクトを拡充し、飲⾷店への価値提供範囲を拡⼤を目指していく予定もあります。明確にいつから何ができるとは言えませんが、機会があればチャレンジできます。特に今の世の中サービス初期からデザイナーが入ることが重要とされているので、Rettyも例外なく、デザイナーはチャンスが多いと思います。

出典:Retty決算資料より

Q 「基本ルールやトンマナできてるし、それに合わせてデザインするだけですよね?」

A 「フェーズやトレンドに合わせてアップデートを続けています!」

今のUIのルールやトンマナは現在のものであって、プロダクトのフェーズや世の中のトレンドの変化に応じて少しずつアップデートをしています。
また、お恥ずかしながら・・・、Rettyのブランドガイドラインも2016年に作成したっきりアップデートできていなかったり、UIもデザインシステムがなく、色のルールやアイコンなどから少しずつ整備している途中です。むしろ今から改めて作っていこうとしているくらいです。他のデザイナーやエンジニアなど周辺を巻き込みながらルールを整備していかないといけない。。実はRetty、こう見えてまだまだ未発達のそんな段階なのです。

最後に

今回は「もうサービス出来上がってますよね?」の逆質問に対して、「全然できていません😭!」という答えの詳細について色々書いてみました。
まだまだやることがいっぱい!Rettyはデザイナーもまだ5人未満ということで、一緒にRettyで新たな食体験を創ってくれる仲間を大募集中です!

また、長く続いている大規模サービスのデザインって実際どうなの?っていう質問に対してカジュアルにお話するMeetyもオープンしてみました!転職を考えていなくても、情報交換ウェルカムです!1年デザイナー採用を続けてナレッジというほどではないですが知見も溜まってきたので、採用の情報交換も嬉しいです。ぜひ気軽にお話しましょう!

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