Rettyの理想のデザイナーとはを言語化してみた
Rettyでリードデザイナーをしてます、ヤマモトマユミ(@mayya)です。
前回のnoteではRettyのデザイナー評価の話について書きました。
デザイナー評価を作る過程の中で、「Rettyの理想のデザイナー像から逆算して評価を考えていくのがいいのではないか」と、Rettyにおける理想のデザイナーについても議論をしていました。実際に、デザイナースキル評価項目を決める上で、理想のデザイナー像から逆算してスキル分解すると進めやすかったですね。また、デザイナーの採用活動においても、求める人物像の解像度を上げることにも役立ちました。
今回はRettyの理想のデザイナー像について書きたいと思います。
また、Rettyの理想のプロダクトマネージャーについても記事があるのでこちらもどうぞ。
Rettyのデザイナーとは「デザインという手段を用いてUser Happyを実現する人」
デザイナーで話し合った結果、上記がRettyの理想のデザイナーの定義となりました。
Rettyでは、「食を通じて世界中の人々をHappyに。」というビジョンを掲げており、運営している実名型グルメサービスRettyを通じて、お店を探す人とお店の人の双方がHappyになれる世界を目指しています。
Rettyでは「Retty Way」という行動規範があるのですが、そのうちの1つが「User Happy」です。社員全員がユーザーさんのことを考え抜き、ユーザーさんのために全員で行動するということが込められています。「User Happy」は、Retty Wayの中でも会社のビジョンに繋がる重要な要素になっています。
デザインのプロフェッショナルとして、「User Happy」を実現するのがRettyの理想的なデザイナーと定義したことで、Rettyのデザイナーとして目指すべき指針ができたと思っています。
この定義に行き着くまでに、理想とするデザイナーの要素をみんなで挙げていきました。
デザイナーとしてのミッション
・User Happyを追求してデザインすること
・幅広いデザインワークによって、より良いユーザー体験の実現と、サービスの成長に貢献すること
特にこの2つが重要な要素になっています。Rettyのデザイナーの守備範囲は幅広く、プロダクトのWeb/App両方のUIデザインだけでなく、体験設計、戦略、要件策定、ユーザーリサーチなどにも関わっていきます。また、ユーザーさんとのイベントなども開催するため、グッズや会場装飾などオフラインのプロダクトも担当します。今Rettyに所属するデザイナーは、担当領域を限定せずに、サービスを成長させるために必要なデザインはなんでも請け負うスタイルで業務を行っています。
アウトプットに対する姿勢
・クオリティのみを追求するのではなく、スピード/クオリティ/タイミングの3つを考慮した、最適なアウトプットを提案すること
・定量/定性データを元に、ロジカルにデザインすること
Rettyでは「視点」を切り替えてデザインすることを大事にしています。1つのものの見方だけでなく、複数の視点を行き来して総合的に判断しながら、価値のある体験をデザインしていきます。
プロジェクトの進め方
・プロトタイピングを用いて、プロジェクトのスピードを加速することができる
・周りと連携を取りながらアウトプットでき、体験設計のハブとなる動きができる
Rettyのデザイナーの業務では、プロジェクトの早い段階からプロトタイプを用いて、より価値のある体験に磨いたり、関係メンバーの意思決定を早めたりしています。デザイナーは、ユーザー、プロダクトマネージャー、エンジニア、営業、それぞれの情報を集約して体験設計を行うため、プロジェクトのハブとなる動きが求められています。
心構え
・あるべき論に固執せず、変化に柔軟に対応する
これはデザイナーに限ったことではありませんが、特にRettyのデザイナーとして大切なマインドだと思っています。一言で言うと「謙虚さ」。他人の意見を素直に聞ける姿勢でいることで、新たな気付きや真につくるべき価値を見出しやすくなると思っています。また、Rettyはまだまだ発展途上のサービス。プロダクトの変化、組織の変化、次々と起こる大きな変化に動揺せず、すぐに動ける柔軟性を大事にしています。
最後に
今回はRettyの理想のデザイナーについて書きました。デザイナー評価制度も、この理想のデザイナー像を心に据えて評価を行っています。
自分自身まだまだこの理想のデザイナーへの道の途中ですが、2021年も多くのユーザーに食を通じてHappyを届けられるよう励んでいきたいと思います!
記事で気になったことがあれば、noteやTwitterなどでコメントいただけると嬉しいです。情報交換もぜひ!
また、現在Rettyでは一緒に世界中の人々をHappyにする22卒の新卒デザイナーも募集しています。興味を持っていただける方がいましたら、ぜひカジュアルにお話しましょう!