大神神社、奈良ホテル
奈良に年3〜4回、行くようになったここ数年。京都の華やかさとはまた違った、落ち着いてゆっくり流れる時間が魅力です。高校の修学旅行が奈良で、当時も地味に面白かったっけ。中でも平城京跡のインパクトあるスケールを前に圧倒されたこと、会いたかった仏像に会えたのが良い思い出です。(この本、絶版のようですが入江さんの撮る仏様はほんとうに生きているようで引き込まれます)
最近の訪問の目的は、大和国一の宮であり日本最古の神社、大神神社。中学生の時から大好きでやまない、吉本ばななさんも崇敬されていると読み、ずっと行ってみたかったのです。
はじめて大神さんの二の鳥居をくぐった時、とても懐かしく、同時に胸のあたりが温かくなり、頭のてっぺんから優しいエネルギーが注がれるのを感じました。歓迎された、と勝手に思い、それ以来、節目にはお伺いするマイ神社に。結婚式をここで挙げることができたのも、本当にありがたいことでした。
二の鳥居をくぐると、一気に空気が変わります。特にオススメは朝9時前の早い時間。息をちゃんとしていなかった、と思うくらい呼吸が深くなり、ゆっくり玉砂利を進みながら三輪の神様大好きです、と思って歩くと、神様から「よしよし(ハグ)」とされているイメージが湧きます笑 行くと毎回晴れているのも嬉しい。
巳の神杉さまもいらっしゃいます。疫病収束、お酒の神様でもあります。
午前中に参拝を終え、そこから山辺の道(日本最古の道と言われている)をランニングしながら無人販売の柚子を買ったり、狭井神社から三輪山(御神体)に登らせていただいたり。大和、まほろばの景色を堪能できます。あ、堪能といえばこの辺りのお素麺はなかなか。二の鳥居近くにも風情あるお素麺やさんがありますが、今回はモダンなみわ素麺に挑戦。麺の細さが選べるんですよ〜! 素麺って冷でも煮麺でもおいしいですよね。
さて奈良での定宿、奈良ホテル。美しい佇まいと、建てられた当時の様々な内装や調度品が大切に受け継がれている大好きなクラシックホテルです。今回はじめて知ったのですが、辰野金吾さん設計なんですね。
ロビーから宿泊棟へ。天井が高く、赤いじゅうたんに白い壁、磨き込まれた柱、手作りのガラスから差し込む光。すべてが調和して品と温かみがある空間です。
昨年、奈良ホテルは開業110周年を迎え、ゲストにはこんなプレゼントが。『時代が変わっても変わらないもの、奈良ホテルと牛乳石鹸』。かわいすぎて使えない。
今年5月は休業、6月は新館やThe BARは営業再開ができていないと伺いました。110年の長い歴史でも、休業ははじめてだったそうです。小さい頃、母と訪れた奈良ホテルが今も在ること、そしてこれからもずっと変わらずに在ることを願いつつ、ホテルが刻む歴史の一部を味わいに、また近々行けますように。
次回は奈良でよく行くイタリアンのことを書きます!
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