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断る技術が心を守る

障害者に関する研修を受講した時に
「断る事ができるように」という項目があった。
性犯罪に巻き込まれないように、という事ではあったが、これは誰にとっても大切な事だと思う。

以前の私は頼まれ事をなかなか断れなかった。
断ったらどう思われるか?を考えると、プライベートでも仕事でもできる限りのお願いやお誘いに応えてきた。

それが自分を苦しめていた。

歳を重ね、断ったところで自分が思うほどずっと気にしている人はほとんどいない事に気がついた。

人間関係含め、自分にとってできる範囲を見定め、無理のない範囲で付き合う事はかなり技術のいる事だと思う。
誰でもすぐにできる事ではない。

人間関係や仕事とは少し違う話ではあるが、少し前に子どもの習い事先から「今すぐこのアプリをダウンロードしてアンケートに回答してください。無料ですし、ギフトチケット200円分がもらえます。皆さんしています」とほぼ強制のようにスタッフに声を掛けられた。

しかし、冷静に考えて私には必要ないと判断したので丁寧にお断りをした。

非常に驚いた表情をされたので、ほとんどの方は指示に従ったのだと思う。

あの勢いで来られたら、若い頃の私は深く考えずにダウンロードしていただろう。

日本人は同調圧力が強い国民性と言われており「みんなしているし」と無意識のうちに深く考えずに付き合ってしまう事も多いかと思う。

自分の頭で考える。
自分の意見を持つ。
自分の決定したことに責任を持つ。
断る勇気を持つ。

学校や職場では黙って指示に従う事が大切だとされる事が多い為、誰も教えてはくれないが、「断る」という技術は、自分が主体となって人生を歩むために大切な事だと思う。

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