生活面の自立=仕事スキルの土台になる
生活面が自立しているかどうかで仕事に影響が出てくることがあると感じたので執筆をします。
私の職場に実家暮らしの二人がいます。
年齢は同じです。
一人は全て親がお膳立てしてくれる為、お弁当も作ってもらっています。ゴミも出した事がないので何曜日に何ゴミか、などはわかりません。こちらをAさんとします。
もう一人は実家住まいですがお弁当は自分で作ってきます。「冷凍食品や余り物を入れているだけですよ」と謙遜しますが、身の回りのことは自分でしているようです。こちらをBさんとします。
どちらも新入社員なのですが、仕事の姿勢が全く違います。
Aさんはわからない事があっても、相手から教えてもらえるまでアクションを起こしません。終始受け身で学校に来ているような感じです。
教えてくれないのが悪い!という態度に見えます。
Bさんはわからない事があるとすぐに確認したり、質問します。仕事はまだできませんが、吸収して自分で動こうとする意欲が見られます。
ささいな事かもしれませんが、今後の仕事に大きく影響してくる部分です。
仕事をしていると、仕事を行う技術に目が向きがちですが、実は土台があるのです。
ハードスキル(仕事を行う技術)はピラミッドの一番上。
一番難しい部分です。
その1段下にあるソフトスキル(コミュニケーション能力、協調性、スケジュール管理能力等)は学生時代に学校や、友人と遊ぶ事によって身につく部分かと思います。
先程お話ししたBさんは、大事な話について上司から「LINEでいいよ」と言われたそうですが「大事な話なので、お顔を見てお話しさせていただきたいです」と返してきたようで、上司が感心していました。
ソフトスキル(コミュニケーション等)が身についているようであれば、仕事もうまくいくでしょう。
そして土台のライフスキル(食事、睡眠、身だしなみ等)生きていく為の生活部分は家庭にあります。
ここがグラついていた場合、上が積み上がりません。
虐待されている等ライフスキルが安定しない事があった場合、安心して学校などの集団生活で経験を積めませんよね。
さらに上の上にある仕事の技術どころではないはずです。
「仕事ができない」と悩んでいる方は
・土台が安定しているか?
・飛ばして上の事をしようとしていないか?
一度確認してみると良いかもしれません。
つまずいている部分のピラミッドの一段下がったところの技術を強化してみるのです。
仕事がうまくいかない原因をよく考えたら上司や同僚ときちんとコミュニケーションが取れていないのかもしれません。
取れたつもりで、伝わっていないのであれば方法を変える事も必要です。
そもそもコミュニケーションが取れない、1段下がってみたら生活面も難しい、となると発達障害の可能性もあります。そうなると対応方法はまた別になってきます。
日本人は受け身の教育を受け続けて社会に出てしまいます。
討論をしたり、自分から積極的に動く事がないまま就職活動をするので会社見学等で「どんな研修制度がありますか?」と質問する学生が多いそうです。
どのように教えてもらえるのか。
一番気になる部分がそこなんです。
どのように生活や社会が成り立っているのか、自分からどう動いていくべきかを知る事から始めるのが自立に向けて大切だと感じます。
ボーっとしていては誰も教えてくれません。
見返りなく自分に優しくしてくれるのは基本的に家族だけです。
何でも自分でやってみる。
わからないことは調べてから聞いてみる。
(調べないで丸投げで聞く人が多いです)
今一度、自分の能力を冷静に見つめ、本当の意味での自立を目指すことが仕事の上達につながるでしょう。
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