稽留流産を経て2〜悲しみは後から追いかけてくる〜

今これを寝室で書いている。隣でスヤスヤ眠る長男。いつもの様に汗をかいていないか首筋を触ってチェックする。水遊びしたのかと言うぐらいびしょ濡れ。大汗かいている。慌てて着替えさせてクーラーの温度を下げた。

結婚してすぐ息子を妊娠した。悪阻や陣痛こそしんどかったものの健康面では何の心配も無かった。

無頭蓋症で亡くした子の時もすぐに妊娠した。生理がまだ戻っておらず1回の行為でえ?まさか。と思っていたら妊娠していた。悪阻の勝手もそこそこ分かっており6ヶ月の息子に離乳食を食べさせたりオムツを変えたりなんとか出来ていた。中絶後、悲しかったが慣れない子育てに追われ下を向くばかりもできなかったのですぐにケロりと立ち直った記憶がある。

稽留流産の今回もすぐに妊娠した。悪阻が嫌で嫌で仕方なく伸ばし伸ばしにしていた妊活をはじめてすぐだった。本当は2人子どもが欲しいが悪阻がキツいから1人っ子でもいい!と良く口にする事があった。

2回の出産に至らない妊娠を経てあぁ、神様は見ているし聞いているんだなと思った。

術後2週間の休みが貰えた。息子は保育所で夫は仕事。日中のほとんどを一人で過ごす。今まで感じた事の無い虚無感が襲う。稽留流産や無頭蓋症をネットで検索する時間がほとんどで満足な夕飯も用意できない。そんな中でYahooの知恵袋で「流産は悲しみが後から追いかけてくる」と書き込んでいる人が居た。本当にその通りだなとしみじみ思う。手術までは張り詰めていた気持ちがふっと緩んで生まれる感情は悲しみと虚無感。次の妊娠への不安。調べれば調べる程それらは増して行く。まだ追いかけられている途中である。また妊娠してこの手で元気な我が子を抱くまでは追いかけ続けられるだろう。

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