mayuriとレンズぬま *第八本* Canon EF70-210mm F4
1.レンズについて
フルサイズ移行最初のレンズシリーズ最終編(計3本)として紹介するのはEF70-210mmF4です。
キヤノン使いなら分かりますが、このレンズは非USMのDCモーターとなるのでいわゆる【ジーコレンズ】ですね。
このレンズが発売されたのは1987年。そう、EOS最初期のレンズ。これが2020年のEOS R5でもAFが動くのはすごいことだ。
そしてもう一つ面白いのは、非LレンズでありながらF4通しというスペック。数値だけ見れば小三元望遠。これが2000円で買えたんですよ……。
とはいえ。
1987年のズームレンズで尚且つ非LでF4通しです。
キヤノンのレンズはマウント側に製造番号が振られていて、そのアルファベットから製造年月が分かるとの事なので見てみましょ。
ネットでの情報で照らし合わせると
U=宇都宮工場製 C=88年 07=7月 02=不明(場内記号らしい)
つまり88年7月 宇都宮工場製になるみたいですね。
36年前のレンズということになりますね……。
今や絶滅した直進ズームというのが時代を感じます。個人的には直進ズーム扱いやすくて好きなんですけどね……。
直進ズームで伸びるのは伸びるんですが、さらに
フォーカシングで前玉が伸びます。最短撮影距離でここまで伸びる。
その上安価レンズらしく前玉が回転するのでクロスフィルターやC-PLが扱いにくい(このレンズで使う事はないだろうけど)
伸びに伸びますねこのレンズ……。
前玉回転、直進ズーム、時代を考えると仕方がないレンズかもしれません。当時の定価も56000円で廉価ズームの一つだったと思いますし。
とはいえ、F4通しというスペックだけを見ると魅力的ですね。
~2024/09/29 追記~
なんとハードオフにて当レンズのフード、ET-62IIを発掘しました。
ジャンク扱い品なので330円です。
以前どこかの情報で見た【EF70-210mmF4のフードはレンズ先端のラバーを取る】というのを見たので取り外すとフード用の溝が出てきました。
ラバー自体は簡単に取り外すことが出来ます。念のためAFモードはMにしている方がいいかも。
購入時には52mm径のアダプターも付いていたので、もしかしたらフィルター径52mmのレンズにも流用できるかもしれません。
2.このレンズで撮影した写真
一通り見てきたのでこのレンズで撮影した写真を見ていきましょう。
40年近くも前のAFズームレンズです、その上中古は捨て値。あまり期待しないで見ていきましょう。
写真は全てLightroomにて現像編集しています。
▼2024年1月27日 児島(with Kenko NOSTALTONE Blue)
▼2023年10月15日 三原~呉(with Kenko NOSTALTONE Blue)
▼2023年4月16日 高松(with Kenko Blackmist No.1)
▼2022年10月1日 真庭市川東公園(with Kenko Blackmist No.1)
▼2022年3月20日 阿部池周辺(with Kenko Blackmist No.1)
▼2021年12月18日 広島港近辺(EOS 80D / APS-C)
3.おわり
以上、40年近く前EOS最初期のレンズでした。
ほとんどブラックミストかノスタルトーンブルー使ってるじゃねえか!作例としてどうなんだよ作例として!(作例のつもりで撮って無いのでゆるして)
解像感は無い、解放の周辺減光は激しい、味があると言えば味のあるレンズです。現代には無い雰囲気がコイツで撮れる。
クセと味のある、EFマウントレンズが欲しい人は一本いかがでしょう?安いですしね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
それではまた次回、レンズ沼の淵からレンズをお届けしていきたいと思います。