見出し画像

インディゴにケミカルは入ってる?

インディゴというのは、ヘナという植物染料で髪(白髪)を染める時に調合する染料のことです。
デニムやジーンズを染める植物染料ですが、
髪に使われだしたのは、ここ20年位。

今回は、わたしも好きなインディゴという植物について語ります。
白髪染め世代に限らず、植物染めにご興味がある方も知っていて損はないかと。ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

ヘナをされている方の中に、
ある一定の方で
痒みが出てしまう、という方がいらっしゃいます。

地肌の状態も変化していて
その時の体調やコンディション、
生理や生活リズムによる身体の状態から
普段は大丈夫なことでも、
痒みが出てしまうという事は
誰にでも起こり得ることです。
(わたし自身は、インディゴに関する痒みは
一度もありません)


では、なぜ痒みが出るのか?ですが
その理由と対策について
お伝えしたいと思います。



たまたま観たYouTubeで美容師が
「インディゴはケミカルが入っているらしいですよ、よく分からないですけど」
と話している場面を観て、


これは、「よくわからないですけど」という
曖昧な言葉で、これからヘナをやってみようかなと
思っている方や、あまりインディゴを知らない方に対して、誤解を招く表現なのでは?と思ったので
今回は改めて記事にしました。


ヘナをしている方が
痒みを発症する理由として
確かに
「インディゴ」の存在があります。
ヘナは単品だとオレンジ色なので、
補色の効果を利用してインディゴ(ナンバン藍)を
配合することが多くあります。


インディゴとは、あのデニムを染める植物です。
ブルーの、なんとも鮮やかな色の、アレです。
その昔、インディゴケークという、布ものの染色だけに育てられていたインディゴですが、
髪の染色にも使われるようになったのは
まだ歴史が浅いのです。


インディゴは、稀に痒みを発症する理由には
主に2つ考えられます。
ひとつは、「インディゴの繊毛」
もうひとつは、「インディゴの酵素」です。



インディゴの葉には
繊毛と呼ばれるギザギザがたくさん存在しています。

インディゴの染色は、酵素により成り立つので、繊毛が少ないと酵素量が少なく、染色が成り立たないというしくみです。

繊毛と、酵素量は比例しています。


繊毛が原因の場合は、痒みが出るのは
塗った直後です。
繊毛により、皮膚刺激を起こして痒みを発症します。

もうひとつの酵素、ですが

酵素が原因の痒みは、塗ってから一定の時間経過があります。


痒みが出た場合は、直ちに洗い流します。
もし、あらかじめ分かっている場合は

①根元はインディゴを塗らない
②インディゴは使わない

となります。


このように、トラブルひとつとっても、
必ず原因がありますし、
自然のものだから安心、安全、というような
ある意味、神話のような人間の意図通りというものは存在しないということは知っておきたい認識です。



自然界には、トリカブトもある。
ユーカリは
コアラが好きでも、人間は食べられません。



また、商品として流通しているインディゴは
無数に存在するため、
どの製品がどんな品質なのかまで把握することは
不可能ですし、
ヘナ業界に大手企業が参入するとなれば
今後益々
「製品の精度」は見分けることが難しくなっていくと思います。



ヘナと、インディゴにケミカルを混ぜた
ハイブリッドカラー剤も
確かにありますからね。


では、何を基準に選ぶのか?は
エビデンスに従い、感覚だけではなく
正しい知識を知ることです。



インディゴにケミカルが入っている商品は
ジアミンが入っていない「肌に優しい」と
宣伝しているハーブ系カラー剤です。


その商品と、天然のヘナ、インディゴは
全く別のものです。
だからといって、ケミカルが、悪いというのではなく、お伝えしたいのは
痒みが出る原因はケミカルではない場合も
ある。という事。



登録者数が多いYouTuber美容師は
世間では認知され信頼されているとはいえ
ヘナ専門家ではないので、
インディゴにはケミカルが混入してるらしいというような不確かな情報を発言することもあり得ます。


情報が多い時代なので、自分が選ぶ基準を明確にしていないと迷いが多くなる。
最後は、自分の感覚でしかないのだけど
そこに行き着くまでが遠回りになってしまうことを
考えると、「確かな情報」「自分で時間をかけて
体感していること」「知識」を発信する必要性を感じています。


わたしはヘナを使って7年経ちます。
7年の中の実証と体感はもちろんですが、
それ以上に、ヘナやインディゴについても
信頼のある方から信頼のある情報を、
公式LINEで随時更新しています。

ご興味ある方はぜひご登録ください。
ご質問にもお答えしています。


これからも、ヘナや植物を使って
心地よいヘアライフを送っていくための
ヒントも、こちらに書いていきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?