神座ノキャラクター。ヴィランズ。
こんにちは世界。水井です。
こちらも本日で最終回。
私が、敬愛と慈しみをもって
ヴィランズ
と呼んでいる者たち。
ではどうぞ。
・陶 隆房(演:野口 尋生さん)
死なない敵がほしい…!
から生まれたヴィランズのボス。
構想段階で小原と雨月は殺す気だったので
(すみません水井こういう喋り方なんです慣れて)
死なない人死なない人…
史実をあさり、目にした人物。
それが陶隆房。
なんて魅力的なんでしょう。
主君を裏切って後釜に座るなんて。
本作ではそういうところを書かず
エンドロールに載せるに留まってしまったけれど、
これはかなりキャラクター性に影響を与えた事実。
表層は人間に見えないのに、
自らの野望という、とっても人間的な願いを叶えようとする。
素敵〜。
「仇をとるか」
これなんて、まるで下界の人間たちのしきたりに
合わせてあげてる神様じゃないの。
陶隆房は仇なんかとらないもん。
・小原 隆言(演:小林 勝弥さん)
おはら。
あたしの中で
『上品な悪役ほど残虐』
っていう謎の考えがあって。
それに倣った悪役です。
だから作中でも、なんか残虐な暴力があったらいいなーって思ってたけど色々あって断念。
上品よ、小原は。
寝床を血で汚さないとか、初対面の人には捕虜にも敬語で話す、とか。
美しく魅力的な悪。
まさに「ヴィラン」という肩書がぴったり。
実は彼は史実では、本作の最初の戦で討死しています。
生きてましたー!(笑)
みたいなのをやろうと思ったんですけど
なんか彼を書いてると、そうじゃないなって。
それは雨月がやってくれました。
怖い人間度高めなんですが、現実にいたら人間としてはとっても魅力的な人だと思います。
外面良いのに内には計り知れない残虐性を秘めている。みたいな。
雨月の腕をかって雇っていて、中途半端な仕事はしない、とか一見信頼してますみたいな事を言うのに
彼が殺されても一言も言及しない。
そんな彼の情を揺さぶる人間ってどんな人かしら。
ん?これサイコパスの特徴じゃん。
そういうふうに書いたつもりはないんですけど…
・雨月(演:矢島 遼大さん)
名前間違われるランキング第1位こと雨月。
「うづき」じゃないです。
「うげつ」。
名前は梅雨を表す「雨月」より。
本作では基本的に「水」を意識した名付けです。
その中で、彼に合う水用語…ってなった時、
雨だな。
ってなったんです。
いい響きだわ🥀
彼はーー………
1番人間じゃないね。
剣の腕とか設定もそうだけど。
1番人間っぽいようで人間じゃない。
彼の行動の指標って、自分の快楽しかないのよ。
出世も名誉も仁義も興味ない。
ただ求むるは、自らの快楽だけ。
自分を楽しませてくれる、そんな存在。
これって一見人間っぽいじゃないですか。
でも実際それって本物の人間には意外と難しいと思うのよ。
全部捨ててるつもりでも
生死への執着や他者への情、そんなものが出てきちゃうんですよ。
彼はそれがない。
涅槃、ってやつ??
彼に怖いものなんて何もないし。
神を欺き閻魔も殺す。
地獄や天国なんて生ぬるい。
いっちばん現世がお似合い。
あれ?人間なの?あなた
ここまで!
あーあ、疲れた楽しかった。
お付き合いいただきありがとうございました。
いつかまたやるってなったら思い出してみて。
じゃあまた明日ね。
水井とニワゼキ