神座ノキャラクター。村上家
こんにちは世界、水井です。
本日も続きを。
今回は村上家です。
それではどうぞ。
・村上 道康(演:TASEIさん)
来島村上家の長。
誰よりも血にまみれて生きてきた人。
作中ではあまり感じないかしら?
けれど何故彼が長なのか、ここまで生き残ってこれたのか、ありありと分かる。
安房が死に、その背を追って陣代になろうとする鶴を導く存在。
言うなれば安房と同じ道を辿ろうとする鶴を。
長としての覚悟、生き方を教えてくれる人です。
そして安舎様の良きお友達。
(実際は傘下にある家臣ですが)
将棋のシーンお気に入り。絶対書くって決めてたんです。
そしてこれは主宰に言われて気付いたんですが、
安成と陶隆房、道康と綾、蛍の家族としての対比になっているなと。
置かれた状態は全く違うけど、みーんな、
持っているものは等しく愛。
嘘、陶隆房は違うかも。
ちなみに
『道康』の漢字は史実だと『通康』なんです。
あれ?あたし史実に合わせたつもりだったんだけどな……
まぁいっか。
・綾(演:丸山 小百合さん)
道康の長女。
名前は、水面に現れる波紋を意味する『水の綾』から。
素敵でしょーー??
初期段階、実は彼女は血縁のない
ただの村上の女性という設定でした。
で僕すが、やはり読み手(演出や演者さん)には娘にみえるだろうなー…ということで、
いっか!娘にしちゃお!
って。
彼女が背負うものは、『戦わない女』
『待つ女』という表現をすることもあります。
踊り女であったり家事をやったり、母のようにみんなを見守ったり。
古い女、って言われるかもしれない。
けど、それの何が悪いの?
伊佐木と同じで周りに害を与えてないなら、本人が望んでやってるなら別に良いじゃん。
(周りが女はそうであるべき!っていうのは違うよ。それは押し付け。)
こういう女もいていいでしょ普通に。
こういう人もそうじゃない人も、共存したいね。
ってこと。
・蛍(演:桜羅 やよいさん)
綾さんの妹。
可愛い名前がいい!で蛍ちゃん。
清涼剤的存在。
綾さんのときと同じで、
泣いてる女は古い!みたいな考えが広まってきたけど、
泣いてる女の何がいけないの?
ってこと。
蛍ちゃんの最後のシーン。
お客様からも座組内からも評判が良くてとっても嬉しかったです。
まず今作に取りかかったとき、真っ先に頭に浮かんでいたシーン。
このシーンは絶対に書くと決めていた。
いつかある作品を見た。
それは同じ時代物で家臣が主に倣って死んでいく。
けれどその人たちには、妾や妻がいたの。
その女の子たちってどうなったんだろう?
って思った。
主人公も男性で男性主軸の話だから細かく書かれていたわけでもないし、ましてやその後なんて。
でもあの子はその主様を恨んだんじゃないかなと思う。
美談の裏にはいつだって悲劇や不幸が隠れている。
どんな形であれ、ね。
あとは
蛍ちゃんの声は民の声である。
ということ。
戦に負け、多くの兵を死なせてしまった鶴への非難、怒り、憎しみ、それら全てやもっと多くのもの。
それらは、舞台演劇という形で透明化された民たちの思いは、全て彼女を媒介として表現しているのです。
本日はここまでです。
また明日。
水井とニワゼキ
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