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舞台『98色の短編集』を終えて

2021年9月25日〜10月3日
@三栄町LIVE STAGE

作演・前田直紀(@maeda_n_)
舞台「98色の短編集」

9日間 全12ステージ

全ての公演を終えました。
このご時世の中ご来場頂きました皆様、本当にありがとうございました!そして、配信を購入してくださった皆様もありがとうございました!応援してくださった皆様もありがとうございました!!
皆様に支えられて、舞台は無事幕を閉じました。
あとはこの後全員に体調の変化がないことを祈ります。

いやぁ…秒速でした………。
始まったらあっという間です。
9月ありました?ってくらい秒速で。
9月7日に顔合わせをしてから約1ヶ月ほどみんなと共に走り抜けてきたのが、毎度のことながら、嘘のようで幻だったかのように日常に引き戻される気持ちになります。

今回の舞台はA班・B班と完全ダブルキャストで、私はA班の一員として関わらせて頂きました!
昨年末ご一緒したみやとも以外は初めましてのメンバーで、どんな舞台が出来上がるだろう?と、わくわくと緊張と不安と。あまり人見知りしないタイプですが、顔合わせって何回やってもドキドキします。

A班の作品は
1.皆殺しにならないで!
2.あなたに届け
3.一心同体
4.こんな時代に育まれて
5.実験場のアリア
6.ここにいたこと
の6作品でした!

そのうち私は
1.近藤すず
4.河野なみ
5.アリア
をやらせて頂きました。


さて、ここから下は完全なる個人的な意見と反省ですのでご理解くださいね。

***

[稽古期間]
約2週間の稽古期間ではありましたが、先にも言った通り完全なるダブルキャストだったので、稽古も完全に半分こ。つまり1週間と少しの期間で6作品を完成させなければならない、とんでもスケジュールでした。

「台本を読みながらの稽古は稽古とは言えないぞ」
と様々な役者の先輩方に言われる通り、短い稽古期間で台本を持って稽古するというのは、効率の悪い稽古の仕方です。私の個人的反省をあげるならば、台本の落とし込みに凄く時間がかかったこと。それでもだいぶ前から読み込みを始めてはいましたが、もっと早く詳細に詰めていれば、もっとやれることがいっぱいあった…!
というのも後の祭りなのですが、少ない期間での稽古で作品の完成度を上げるにはどうしたら良いか、その課題は大きく残りました。

まずは台本を死ぬ気で読み込む!!
感情の整理をする!!
何度も口に出す!!
これ基本!!!!!
最後の最後の集中力のおかげで台詞を入れられて良かったです…。ふぅ…。
お金を頂き、観に来てもらうということ。
プロ意識をより強く持たねばと思いました。

また、このご時世もあってみんなと稽古終わりに食事に行けないのはなかなか寂しかったですね…。
そういう場でもっと作品への気持ちとかを共有出来るのではないかと思うのですがそうもいかずで。
難しい世の中です🥺
みんなともっとおしゃべりしたかったな!

[皆殺しにならないで!]
マスターZと助手がとある理由で5人の人間を完璧な監禁部屋で監禁するのだが、助手のミスにより間違った情報で集めてしまったため、マスターZは○×ゲームで解放をしようとするのだが…?
なドタバタシュールコメディなお話。
このお話が唯一キャスト全員で舞台に乗れるお話でした!

私はこのお話で近藤すずというお嬢様な役を頂きました。
果たしてお嬢様に見えていたんだろうか……?!
もっと体の使い方でお嬢様に見せられたなとか、どんな家柄のお嬢様なのかなとか、詰められることたくさんあったなと思っています。

もっと反省点を言えば監禁組のパワーバランスをもっと早くに作るべきだった…!
このお話は監禁組のチームワークとマスターZと助手のチームワークが合わさってドタバタしていくのですが、個人的に楽日が一番みんなの気持ちが同じ線にあったように感じました。パワーバランスがとても良い感じだったように思います。私はね!
最後にみんなで泣き崩れていくの楽しかったな(笑)

解放が上手くいかないマスターZの嘆きと呆れる助手とマイワールドな監禁組、とても好きなキャラクターたちでした♡


[こんな時代に育まれて]
昨年末共演したみやとも(@miyamiya1208)と初めてちゃんと会話が出来る機会でした!嬉しや嬉しや!

私が演じた河野なみは実はマスク狂というOLさんでした。相方の京香の台詞で「難攻不落のあんたに彼氏が出来たなんて〜!」というのがありましたが、そりゃあそうよねと思うなみちゃんです(笑)
テンションをどう作っていくか、最後まで悩んでいました。
でもすごく好きな作品でした!笑ってもらえて嬉しかったし、ガッツリな会話劇だったので自身の成長にも繋がって、この役をもらえて良かったなと思えた作品です。
会話のテンポや間を前田さんに褒めてもらえて嬉しかった…🥰

今の私の技術でのなみは見て頂いたものがMAXでしたが、前田さんの頭の中のなみはもっとやべぇ奴だったに違いない…。もっと面白く出来たんだろうな〜と悔しく思っています。声のトーンを上げるだけではなくて、もっと感情からくるヤバい奴になれるように頑張らねば…!これも感情の爆発の仕方や体の使い方をもっと習得して再チャレンジしてみたいキャラクターです!

演技の先輩であり、このお話で相方の京香役であったみやともには、色んなアドバイスをもらいました。凄く凄く参考にさせてもらいました!ありがとうございます。一緒に高め合える仲って素晴らしいっ!
みやともとやれてほんと楽しかったです♪

マスク次郎くんのお話、人気で嬉しかったな〜!
マスクフェチにみんななってみてはいかが?♡笑


[実験場のアリア]
座ってるだけで、かわいくて尊くて儚い存在になれる作品でした!以上!!解散!!

…な訳はなくて。(笑)
アリアのセリフはほぼないけれど、一番思い入れが強かった作品でした。そして一番汗をかいた役でした…!
次郎くんのテンションから、スンッ……と座らなければいけなかったので、座って間も無くは心拍数がもう!!
というのは置いておいて。

純真無垢なアリア。
「今のアリアちゃんは『0』だ」
その台詞に相応しいアリアであったでしょうか。
両班ともシオンとカランの役の人はものすごく悩んで役に向かっていて、この2人のお陰でアリアという存在は綺麗に見えていました。照明も白い衣装に光ってキラキラしていたし、これで美しく見えない方がやばい。
シオンとカランの関係は幼馴染み。
カランが説得すればするほどシオンは可哀想な存在になっていくし、シオンが純粋になればなるほどカランの煮えたぎる怒りが強調されるし。
真ん中で2人のやり取りを聞いている身としては、感情があちこちしすぎて稽古の時に一度だけ本当に全てをシャットアウトしそうになった瞬間がありました。(座ったまま動けなくなってぼーっとしていました)
でもそれは役者としてはアウトなので、2人の話をきちんと聞かなければならなくて。ちょうどいい塩梅なぼんやり加減が難しかったです。
「お兄ちゃん」
こんなに簡単な言葉なのにこんなに発するのが怖いと思った台詞があっただろうか…。

血糊を使った演技も初めてでした。
私は髪が長いので、血糊の部分をどうにかして見せようと頑張っていたのですが…汗やら血糊のベタつきやら髪も重いやらでなかなか上手くコントロール出来ず…。
前田さんに髪までコントロールしてくださいと言われていたのですが、最後まで叶わず…!!くう……悔しい…!!

でも観に来てくれた方に「アリアが綺麗だった」と言われた時はとても嬉しかったです。シオンとカラ兄のお陰ですね!
そして、もう2度とG線上のアリアを純粋な気持ちで聴くことは出来ません😌笑


***

というわけで長々と書いていきました、
98短振り返りnote!

ご来場頂いた皆様や配信をご覧になってくださった皆様には、あの黒い小屋が何色に彩付いて見えたでしょうか。
そしてどのお話しが、どのキャラクターが好きになったでしょうか。
前田ワールドを思う存分楽しんで頂けていたら幸いです。
もっと前田さんの頭の中を覗いてみたいですね!
そしてまたみんなと共演したいなぁ✨
私もそれまでにはより高みを目指して進化した状態でお会いしたいです!頑張るぞ〜!

まだまだ緊迫した世情の中、本当にご来場頂き、またご声援を頂き、ありがとうございました。
次の舞台でまたお会いしましょう。

繭乃

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