あの星の名前は君。
Netflixで、毎週金曜日22時に配信されるtimelesz Projectを楽しく追っている。
私は今までオーディション番組の類をしっかり見たことがなければ、男性アイドルに特段詳しい訳でもない。
配信前より話題になっていた菊池風磨構文にまんまと釣られて興味が沸き、Netflixという大きすぎる箱舟で始まったコンテンツに乗っかった大勢の視聴者の中の一人だ。
もともと(旧)ジャニーズに対しては、歌番組などで映れば楽しく拝見し良いものを見たな…と思うくらいの、学生時代に嵐のコンサートに友達に連れて行ってニノカッコよかった〜なんて思うくらいの、真剣に追ってはいないが傍にあればゆるく楽しませてもらうくらいの熱量であった。
であったのだが……。
結論から言うと、このtimeleszProjectに候補生として出ている篠塚大輝くんが、もう気になって仕方がない。
冷やかし程度で見始めたはずのこの番組を、日に日に真剣に見るようになる。何度も繰り返し1話から見返しては、見落としていた画面の端っこに映る篠塚くんのカケラを拾い集める作業をしている。篠塚くんの何がここまで私の(大勢の視聴者)の心を掴むのだろうか?
篠塚くんを語る上で、よく話題に上がるのが三次審査で発せられた「努力好きなんで」「時間ないで」「一人で背負いすぎ」など人の印象に残る発言をしているところ。
また、指摘された自分の問題に真摯に受け止め、打開策を提案するところ。自分の欠けている部分を受け止めるのってプライドが邪魔をして出来ない人も多いから、するっと飲み込める部分が凄く良いと思う。
ビジュアルの変貌ぶりもすごい。もともとが整った顔立ちであるのは間違いないが、回を増すごとに洗練されている。
化粧の力などもあるのだろうが、肌質や浮腫改善は本人の努力がとっても大きいと思う。
二次試験の面接から、timeleszのインスタにアップされた個人写真の美しさへの変わりようは「あれ、篠塚くんってこんな綺麗だったっけ」と思った人も多いだろう。この子、私が見つけた原石!という感情を凄く大勢の人に思わせる天性の才能。
一橋大学にストレートで入学できる賢さ。それをひけらかさない奥ゆかしさ。麻雀等の所謂男性らしい趣味を持つことと、ワンちゃんのようなベビーフェイスのギャップ。知れば知るほど興味が湧く。
でも、これは切り取られたほんの一部であり、視聴者が考える"篠塚像"のようなものが独り歩きしている怖さも同時に感じる。
人間とは、「こうであってほしい」と願う偶像に祈りや想いを馳せてしまう悲しい生き物なのだとつくづく思う。ただ、それは"アイドル"としての職業と近しい関係にあるなとも思う。
夢を見せる、夢を売る職業。
決して知りえないその内側を半ば夢想のように想像し、自分の考える理想の枠組みに押し入れる。篠塚くんが窮屈に感じていないと良いなと思いながらも、篠塚くんのことを考えずにはいられない。
少し脱線したが、これだけ少ない情報でここまでの熱量を持った視聴者を生み出せるって、ダンスや歌のスキルが高いことよりもアイドルになるために重要なことかもしれないなと。人を惹きつける、端っこに映っている姿をどうにか視界に入れたいと思わせる力。応援せずにはいられない人柄。
篠塚くんって主人公感が本当に強い。
緑谷出久、モンキー・D・ルフィ、竈門炭治郎、虎杖悠仁、篠塚大輝!!名を並べたくなる。ジャンプ合併号の主人公が集まる表紙にしれっといてほしい。
そんなこんなで、タイプロを見始めてからずっと篠塚くんに注目してはいたが、
いやまだ候補生だし……感情入りすぎたら脱落した時辛いし……とごたごた言い訳を並べて見ていた。episode09の予告を見るまでは……
な、な、な、泣いとるーーーーー!!
この世で一番美しい涙、流しとるーーーー!!!
篠塚くんの零した一筋の涙は、私の必死に抑えていた感情に思い切りの良い右ストレートを放り、心を粉々にさせた。
泣いてる……いやいや特別メッセージでの「視聴者に見られたくない姿を見せた」で薄々気づいてはいたけど……負けず嫌いな男性の見せたくない一面って泣き顔だろうなって察してはいたけど……
泣いちゃった!!!
篠塚くん、泣いちゃったよ!!!!
どうしよう、泣いちゃった……
やばいこっちまでもらい泣きする……
泣いとる……
その涙は凄まじい破壊力だった。
天変地異。天体衝突。ツングースカ大爆発。ビックバン。体にほとばしる衝撃。ひどく動揺し、一緒に配信を見ていた友人に、どうか落ち着けとなだめられるほど、情緒がかき乱された。
もう、そこからは頭の中のほとんどを篠塚くんが占めるようになってしまった。右脳で仕事をしながら、左脳で篠塚くんに思いを馳せてしまう。
何度も篠塚くんが受かっているか心配になり、いや篠塚くんなら大丈夫!!でも、ああ……どうなるの……と悶々とする。
祈ることしか出来ない。彼の努力と、気持ちを、信じることしか出来ない。配信を待つことしか出来ない己の無力さ。
篠塚大輝くん、君の放つ輝きはまるで古代ギリシャ神話 オルペウスの見た光のよう。
そのあまりのまばゆさに、人々は不安になりつい後ろを振り返ってしまう。
目を逸らさずにいられない程の煌めきなのに、決して君を見ずにはいられない天性の輝き。
冬の夜空に光り輝く一等星のようなハイライトの入った黒目がちな瞳。コロリ、と涙が頬を通った道筋すらも美しい。
"美しい"という言葉の起源は、君が誕生したその瞬間からなのでは、なんて馬鹿げたことを考えてしまうほどに。
どうか泣かないで、でもその美しい涙をよく見せて。人間は矛盾している。
篠塚大輝くん、あの星の名前は君。
篠塚くんの瞳がまっすぐ見据える先の景色を、どうにかこの先もずっと見てみたい。
私、見てみたいよ。
ここ最近は、篠塚くんがSexyZone(timelesz)の曲で一番好きだという男 never give upをひたすら聞いている。明るい曲調でいて、少し頓珍漢な部分もある歌詞なのについ涙が出そうになる。
なんだか、篠塚くんへの応援歌みたいで……。
元気出せよ 夢諦めんなよ お前らしく進め〜♫
篠塚 never give up……
そして、この番組を追う中でtimeleszのメンバー3人にも大変に愛着が湧いてきた。
好感度の上がり幅が天井知らずの松島くん。この方、びっくりするくらい優しすぎる。こんなに擦れていないキラキラなビー玉のような瞳を持ったままでいられるなんて。
一般社会ですら、人の悪意に揉まれれば少しずつ人としての大切な何かが擦れてゆき、それは顔つきに少なからず反映してしまうものだと思う。
芸能界という流れる渦の中で、きっと想像も出来ないほどの重圧や悪意を味わっきただろえに、保ったままでいられる・もしくはファンに見せないようにできる器。
優しい人って、この世で一番強い人。
彼には療養していた過去があるとのことで、沢山苦しみながらも今いる場所を大切に守ってきてくれているのだろうな。偉いなあ。
松島くんと同じバイト先になりたい。
私がクレーマーに怒られている時にさっと庇ってくれて、裏に行ってて良いよって言われたい。レジ締め作業の時に「今日は災難だったね」ってチロルチョコとか貰いたい。
べらぼうに遠い存在なのに、こんなことを想像させてしまうほどの親しみやすさを、松島くんは兼ね揃えている。すごい。
菊池さんは、元々なんでも器用にこなす印象が強くて。いや、そのイメージは覆っていないんだけど、人間味のようなものが強い人なんだなと思い、凄く凄く好きになった。
私は、完璧に取り繕える人よりも、人間味を出せてしまえる人にシンパシーや好感をより抱いてしまう。
菊池さんからは後悔や、あの時ああしてればのような葛藤を持っていることを画面ごしに勝手に感じ取ってしまい、そこがグッとくるのだ。
人生に一筋の深い後悔がある男性って、すごくセクシーですよね。
ただ、それを嘆くだけではなく、じゃあここからこうして行こう。と前を向き取り組みそれを実行しやってのける人間力が凄い。
この人がそう言うのなら、そうなのだろう。と他人に思わせられる力。未来100手先まで見えてそうな頭の良さ。
インスタのストーリーなんかもチェックすると、視聴者の質問や、行き過ぎたご意見なんかにも真摯に(少しだけバカにしてる感じが隠しきれてないところも、良いよね……)向き合っていて偉い。
菊池さんに関しては沼が深そうなので薄目で見るようにしている。好きになったら痛い目見そう(とっても良い意味で!!)
でも、痛い目を見せて欲しさもある…。
佐藤さんは、まず第一に顔面の説得力が凄すぎる。顔が綺麗すぎる。
そして28歳なのにも驚いた。童顔な可愛らしさも持ちながら、他に類を見ない端正さがある。触れたら壊れてしまいそうな儚さも。
というか、顔面が"佐藤"の平凡さじゃない。
なんかもっと、"愛染"とか"桔梗原"とか"財前"とかじゃなくていいの……?となってしまう。
佐藤さんを見ていると、目を引く美しさは才能のひとつなのだと痛感させられる。
常に後ろに薔薇しょってる。いい匂いしそう。
こんなバランスの良い御三方の仲間になれる候補生、誰なんだろう。ワクワク。ドキドキ……。ソワソワ……。うっ……😭
このプロジェクトに関しては、オーディションを開催すると話題になった当時、相当な賛否(否定の意見がほとんどだった)を受けたことを外野ながらもインターネット上で見ていたので相当な覚悟が必要だったことでしょう。
こんなにも夢中になれるコンテンツを提供してくれたことに、感謝しかありません。
我々視聴者はあくまでも、timeleszの3名や周りのスタッフさんが決める物語のおすそ分けを貰っている身なので行き過ぎた意見などは公の場に書くことなく(まず思わないけど)楽しんで終着まで見届けたいなと思います。
願わくばその先の未来に、どうか篠塚くんが居ますようにと今日も祈りのような思いを馳せ、夜空を見つめる。