ペット事業への道その2~いなりのストーリー
赤ちゃんねことの出会い
冬の訪れを少し感じる10月中旬のある朝。
外で「にゃーにゃー」との声。
眠い目をこすりながらその声をたどっていくと、そこに小さな物体が動いている!
それは見た目もサイズもおいなりさんそっくりで、こんなに小さな体がこんなに大きな声を出すのか!と生命力の強さに驚きつつ、生まれて間もない赤ちゃんねこを今まで見たことも、触ったこともない私は、かなり戸惑ってしまいました。
命をつなぐリレー
私は早速、動物好きの友達に相談。
彼女はお家でねこの赤ちゃんを育てたこともあるベテランで、動物病院に連絡したり、ミルクをあげたり、テキパキと動いてくれました。
動物病院では休診日なのにもかかわらず、先生が待っていてくれて、診察後、ミルクをあげる人や最終的に育ててくれる人を探してくれました。
もらい手をさがすにしても、乳離れをさせてから受け渡すので、それまでは手分けしてミルクやりをしなければならないなんて、この時、初めて知りました。
昼間のお世話を、病院の近くにお住いのOさんが担当し、夜は友人が担当し、目も開かず、自分でおしっこやうんちもできない子をみんなで育てました。
最終的には私の友人がこの子を引き取り、「いなり」君と名付けて家族の一員として迎えました。
どこへ行くのも一緒です♪
動物病院の先生との出会い
この時いなり君を助けてくださった先生は、本当に動物を愛することに情熱を傾けている方です。
保護ねこや保護犬の活動だけではなく、病気の動物をその最期まで見守るホスピスもされていて、自宅兼病院では、昼夜関係なく、重症の子たちを見守り、治療を続けています。
先生に「なぜ獣医をめざしたのか?」とお伺いしたところ、小学生の頃、飼っていたネコが病気になってしまい、高い治療費のかかる動物病院は敷居が高かったこと、気軽に相談できるところがなかったことで、「病気で困っている子たちを良心的な価格で救う病院を自らが作ろう」と奮起。
それから猛勉強し、獣医資格を取り、動物病院を作ったということでした。
開業後も常に研鑽を積み、学位を取ったり、論文を発表するなど、信念を持って動物の命を救うことに力を注がれています。
治療費もHPでオープンにしているので、安心して治療が受けられ、いつでも親身になって相談にのってくれるため、病院の待合室はいつもアットホームで笑顔がいっぱいです。
このような先生にお会いできたのも、動物を愛する素敵な飼い主さんたちとお会いできたのも「いなり君」のおかげです。
「いなり君は招き猫だね」とよく皆で話しています。
いなり君ありがとう!
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