画像生成AIによるものでない作品のみを集めたサービスは開発中止になったようです。
詳細は下記の記事を参照いただくとして、
これ、とても単純な話で、
この記事を書いている私にもグサグサ刺さることなんですが、
「現行の各種技術を用いて生成AIであるということを判定できない」
判定できるということを前提にしたサービスであるため、
それが判定できないのであれば前提が崩壊するので開発中止しますって
理系脳だなぁと思いました。
「画面に出ているものがすべて」という
従来の価値観や倫理観が意味をなさない状況下で、非AIであるということを確認するには?
方法は複数あります。
①バックアップデータやその描画ソフトウェアのファイルを、
そのサイトを運営する企業等に都度提出の上、非AIであることを確認する手法。
基本的にどのソフトウェアでも保存ファイルが存在します。
フォトショならPSD、CLIP STUDIOならclipのようなファイルです。
人力での確認となるので、手間暇という運営コストは掛かりますが
そもそも画像生成AIは人が使うような描画ソフトを使わないので、
これらのファイルを同梱するといったことはできないのではと考えます。
②登録制にし掲載に関する審査も厳密に行うことにする。
また登録後も疑わしきは罰するで運用する。
要はクレカの審査や途上与信のような仕組みを真似ればいい話です。
そもそも掲載するには登録審査のフェーズを設け、
屋号やハンドルネームの開示とともにSNSのアカウントの開示まで
義務付けると良いのではないかと。
当然投稿内容も審査対象とすればいい。
登録後に豹変する可能性を排除できないというのであれば、
途上審査を逐次かけ、疑わしきは罰するという運用をすればいいだけです。
(開示外のアカウント等で問題を起こしている疑いがあれば、
登録の一時停止の上事実確認とか)
③そもそも人が描いていることを確認したいだけなのであれば、
手元カメラ映像+イラスト本体という形にする。
タイムラプスはどこまで言ってもタイプラプスです。
画面に出力されるものは模倣ができますが、
リアルの作業現場やリアルの人の手(カメラ映像)は生成AIでは
出力できません。彼らは実体を持たないから。
作業データまで添付すればなお確実でしょう。
よってこの3点を1セットにして運営が審査すれば、
ほぼ確実に手描きイラストだけを抽出することは技術的には可能な
はずです。
なおこれに関して、「審査にかかる人員の確保」や、
「審査人員が画像生成AI不使用であること(推進派でないこと)の誓約」、
「投稿者のプライバシーの保護」が絶対的に必要ですが、
それにかかるコストは一旦考慮外とします。
素人考えでざっと考えてみましたが、
これ以外の方法で画像生成AIではないということを証明する方法は、
もはやないのではないかと思います。