[VRChat]バズを作れなかった我々は反省すべき論に対する個人的考察
まずはじめに
この記事は特定個人を攻撃したいがために書いているわけではなく、
あくまで個人的な考察です。最近この手の記事を書くと、
矛盾した意見や論評をコメント欄やDM等にていただくことがありますが、
あなたに発言の自由があるように、
私にもこうして記事化することを含めた発言の自由があります。
そこのところをしっかり認識したうえで、
同意頂ける場合のみ先へ読み進めていただければと思います。
今回の話題
「スタンミさん並みのバズを作れなかった我々は反省すべきだ」
との話題をXでポツポツ見かけます。
少なくとも最近になって少しずつVRCへのログインを復活させつつある、
全く事前情報に乏しい私のタイムラインにすら乗っかってくるレベルで。
スタンミの影響で爆発的に盛り上がるVRChat 一体何が起きているのか?
これまでの経緯を振り返る - MoguLive https://www.moguravr.com/sutanmijpn-vrchat-2/
まず、以下の投稿を確認してみましょう。
私はこの方の意見に概ね賛成です。
一方でこの方が述べている、
「我々とは誰のことを指しているのか?」という問いですが、
私は次のように考えています。
・恐らくここでの我々とは、
恐らくこのプラットフォーム内での有名人、
インフルエンサー達のことを指すのではないだろうかと思います。
それ以外だと、
VRChatはメタバースであるためその内情を知る者や情報発信者、
それら他者から見て「メタバースの顔」や「有識者」とされている方
のことと解するのが妥当かと思います。
少なくとも一般VRChatプレイヤーのことではないし、
そこでイベントを企画している個人や企業に責任はないと考えます。
ただし、プレイヤーの責任が0かと言われればそれも違うとは思います。
足りないのはインフルエンス能力なのでは?
テレビに出て、メタバースがどうのこうのと語っている人はいますが、
結局それで爆発的に人が増えているかと言われれば、
「No」ということでしかない。
むしろテレビなんか編集してなんぼなので
(こういう発言をメディアの中の人がXでして最近炎上したじゃないですか)
伝えたいことは伝わらないし、
テレビ局なんか視聴者が取れればそれでいいので、ある程度影響力のある人をテレビに出しておけばそれで良い。
そこに出た人が話した内容が、思想がどうだの、恋人がどうだの、
性的な話題がどうだのでしょ?
で結局VRの世界にもセクハラが横行したと。
原因作ってるの、
客寄せパンダとしてテレビ局に嬉嬉として出演した、
そういうインフルエンサー達じゃないですか。
違いますか?
でも実際にはTVを持っている単身家庭はあまり多くなくて、
実際持っていても地上波放送を受像する目的で使っている世帯も、
年代ごとに下がっていっているわけですよね?
楽しいってことを伝えれば良いはずの場所では、
正直そういった「有識者による公演や演説」より、
YouTuberのような配信者がただ楽しんでる映像のほうが、
新規ユーザーに対する訴求力があったということですよね?
もちろん、新規ユーザーは大事です。
それはどのようなWebサービスであっても同じこと。
そんなことはネット民なら骨身に沁みてわかっていることでしょう。
盛り上がりの定義
盛り上がりというものの定義は難しいですが、
「VRChat」というWebサービスにおける盛り上がりというものを、
仮に定義するのであれば、現状すでに盛り上がっていはいると思いますよ?
Vketが毎年出来て、企業協賛がついて、リアル会場でVketができて、
かつ相当数の来場者があるという状態なのですから。
コンテンツの供給が途絶えたわけでも、
boothの出品数が減ったわけでもなく、むしろそれらを検索する
他のサービスやサイトが出来ていることからも「盛り上がっていない」
とは言い難いと思いますが、いかがでしょうか。
人を集めるだけの力を持っていたのは、
やはりYouTuberだった
結局どれだけ言葉重ねたところで、
彼らのインフルエンス能力は、
そのクラスタの内輪ノリの中でのみ通用する、
顔の広さでしかなかったということ。
外から人を連れてくる能力に長けているのは、
金で人を呼び込む戦略の取れる企業であったり、
コンテンツクリエイターを含めたクリエイターであるということ。
結局、反省しないといけない部分というのは、
メタバース界隈のインフルエンサーもアンバサダーも、
内側での広報と拡散力しか持ち合わせておらず、
外に発信する力が乏しいという部分なんじゃないですか?
具体的に言えば、日本のこういったアバターコミュニティ特有の空気感を、
こともあろうに日本のサービスでない「VRChat」に適用して、
内側の通信を内側で折り返して広報した気になっていたという
部分なんじゃないんですかね?
個人的な結論
今回の急激なバズは、
緩やかに人口が増えつつある「VRChatというサービス」に対して、
ストリーマーの「スタンミ」さんがその増加を加速させた。
ただそれだけでしょう。
そしてその前段にはクリエイターの「瀬戸弘司」さんが居た。
それだけのことでしょう。
結果論として、
このVRChat界隈の空気感が日本の「アバターコミュニティ」独特の
感覚になっているおかけでデカいバズが起きることがなかった。
そして本来その火付け役となるべき紹介者やアンバサダー、
有識者がその力を持ち得ていなかったこと。これが全てでしょう。