温泉施設の中庭に子供が遊べるお山をつくる!庭DIYワークショップ@じょんのび館
11月4・5日の2日間で、新潟県西蒲区にあるじょんのび館という日帰り温泉施設の中庭に、子供が走り回って遊べる楽しいお山をつくるワークショップを行いました。
「自分たちでつくる、なおせる、増やせる」リノベーション
前回の記事、「温泉施設の家具を、スタッフのみんなとつくる!」で詳しく書いておりますが、私たちは日帰り入浴施設のボイラー工事中のリノベーションの提案として、休館中で手が空いたスタッフのみなさんと一緒につくりあげられる一連の提案をしました。今回はその第2回。内装でも家具でもなく、お庭づくりです。
リノベーションするにあたって、「子供連れの家族が来やすい温泉にしたい」というテーマがありました。内部空間の方にも第3・4回で施工するドームをつくるワークショップをやるのですが、寒くなる前に外から。もともと広いデッキがあったけれど雨で腐って全く使われていなかった中庭空間を、楽しく生まれ変わらせます!
元の中庭はこんな感じ。傷んだデッキと、少し植栽がありました。
提案したイメージはこんな感じ。大きくて子供が走り回れる「遊ぶ山」と、小さくて野菜やハーブなどを育てる「育てる山」。ただのお山でも良いのですが、より楽しく、素人でも形をつくりやすく、崩れにくい&多少崩れてもよいかたちとして、「シナモンロール型の山」を提案しました。下から頂点に向かってぐるぐる回りながら登っていく山のかたちです。
今回のワークショップのコンセプトは、「大人のどろんこ遊び」。砂で山をつくって、かためて、というのは小さいころ散々やってきたことですが、大人になってからあらためて、その巨大版をつくるようなイメージでやりましょうとお伝えしました。大枠のイメージはあっても、きっちりとした寸法が決まっているわけではない。正解があるわけじゃないから、つくりながらちょうど良いかたちに落ち着かせていく。そんなラフなスタイルで始めました。
もう1つのミソは、土留めをしないこと。真面目に固めないこと。例えば木材等で法面を土留めして作った場合、子どもが引っ掛けて壊してしまったり、危なくなったりします。真面目にかたちを保とうと思った場合、強度やら安全性やらで果てしなく強化していく必要があり、もはや自然のものとは遠くなってしまいます。そうではなく、ただの土の山で、崩れたらまた直せばいいし、直さなくても良いくらいの、本当にラフな山を目指しました。だって子どもって、そういう方が楽しいじゃない?
最終的にはお山にも地面にも草を生やして緑緑しい風景にしたいですが、今回はもう寒くなっているので、とりあえず「山の原形をつくる」が目標です!
ワークショップ1日目 まずは砂を盛るところから
さて、ワークショップ当日。まずは業者さんに、砂を搬入してもらいます。外から車でアクセスできない中庭ですが、運良く車道からショベルカーで落とせました。
こうして山砂をただ入れてもらうだけなら、金額としてはとても安く済むんです。
もともとの花壇の土は、あとで表面に載せるために脇によけておきました。
小さい方、「育てる山」の砂はこれで終わり。位置を調整して、山にしていきます。
大きい方、「遊ぶ山」にも少しずつ砂が搬入されました。こちらも大きさを調整しながらやっていきます。
同時並行で「育てる山」の成形。シナモンロール型に踏み踏みして整えていきます。意外と簡単です!
こちらは大きい方の「遊ぶ山」大体の形を整えて、続きはまた明日!
雨降って地固まる、ワークショップ2日目
さて、2日目。
まさかの朝から大雨。
仕方ないので庭づくりは後回しにして、他の作業をしながら天気の回復を待ちます。ただの山砂盛っただけの山ですが、大雨が降ったくらいで崩れたりはしません。
2時間ほど降り続いた雨もいつの間にかやみ、昨日に引き続き踏み踏みして固める作業に入ります。奇跡的なタイミングで雨が降ってくれたおかげで、いままでどんなに踏んでも少しフワッとしていたお山が、ちゃんとかたまってきました!!
しっかり固めたあとは、よけておいた土を表面に戻します。草も戻って、少し生命感がでてきました。
💩みたい、、 と、子どもたちは言うでしょうね。子どもは。
土を戻したあと、仕上げにクローバーの種を蒔きました。植物の根っこがしっかりはってくれれば、山のかたちもずいぶん崩れにくくなるはずです。寒いけど、ちゃんと発芽しますように。
ここまでで2日間は終了!できた!シナモンロール山!
本格的に植物を植えるのは来春から。子どもたちがぐるぐる走り回る日が楽しみです。
今回もまた、じょんのび館スタッフのみなさんのパワーにはびっくりしました。女性陣がスコップもって元気に力強く作業する姿は感動モノでした。こうしてみんなで原形をつくりあげたからこそ、これから先も植物を植えたり、愛着を持って育てていってくれることと思います。
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