壁に穴があいてしまった
うちの人が退院してきて、まだ右半身に少し麻痺が残っているので、1階のみで生活できるようにと、昨日はベッドを見にいくつかのお店を巡った。
いいな、と思うものはあったけれど、これだ!もう即決!!という気持ちにまで至るものはなく、そうだ、ひとまずは2階のマットレスを1階に移動してみることにした。
私一人でやれるかと思ったら想像以上に重くて、姪っ子の力を借りつつ階段をずりずりと下ろしていった。
だかしかし、
急な階段で、天井にハマってしまって動かせなくなってしまった。
もう一度上にあげたほうがいい、と分かってはいたけれど重くて上がらない。
少し休憩しつつ、角度を変えようとトライしたら、嫌な音がした。
ミシミシミシ。
壁に穴があいた。
結構な大きさ。
なんてこったい。
ヒューヒューと、ほのかな風も感じる。
ああ、年末に
なんてことをしてしまったのだろう。
途方に暮れつつ、知人を呼ぶ手配をしているところに玄関のチャイムが鳴る。
宅配便の配達員さん。
申し訳ない気持ち500%で、お手伝いを頼むことにした。
1分もしない間に、ハマった沼から救出してくれた。
本当にありがたかった。
車の免許取り立ての時に、初日に大回りしすぎて乗り上げてしまった反省から、次の日に小回りしてみたらブロック塀にはまって前にも後ろにも行けなくなった時のことを思い出した。
無理してはいけない。
身の程を知るのだ、私よ。
年末に大切な気づきをもらった。
壁を見るたびにそのことを思い出すことにしよう。
いや、やっぱりお薬カレンダーをぶら下げて、見えないようにしてしまおう。